昨晩は岐阜県の株式会社林本店さんが醸す、百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん)をいただきました。
林本店さんのお酒は、このブログでは2007年に地元銘柄の※1.榮一(えいいち)「純米吟醸」美濃路恋歌を紹介しておりますが、百十郎は自宅では飲んだことがありませんでした。インパクトあるラベルが目を引き、非常に気になっていた銘柄です。
昨年の※2.第一回岐阜の地酒で乾杯でも頂き、ぜひ自宅でもじっくり飲んでみたいと思っておりました。
写真では少しわかりにくいのですが、瓶にうっすらとピンクの色が付いています。ラベルもお洒落に裏に回り込んでいます。
そのラベルには、市川百十郎と百十郎桜について書かれています。
各務野を縦断する境川の水路工事で亡くなった方々への供養として、地元の歌舞伎役者市川百十郎が1200本桜の木を植樹。現在では「百十郎桜」と呼ばれ、年間20万人の人々が訪れる桜の名所として親しまれる。
また、オフィシャルサイトには、
百十郎さんが植えた桜がきっかけでたくさんの人が集まるのと同じように、私達もお酒を通したコミュニケーションを提案していきたい。”人と人のコミュニケーションを支える”ことが私達の使命だと思っています。
とあり百十郎と言う銘柄への想いが書かれていました。
今回はそんな百十郎の中でもフラッグシップ、とびっきりの純米大吟醸なので楽しみです。
開栓は二日前です。上立ち香は上品に心地よく、メロンのように香ります。高級な大吟醸に良く感じる、自然ににじみ出ているような香り。素性の確かさを思わせてくれます。
含むと、絶妙に溶け込む酸とほのかな甘味のバランス。先日飲んだ時よりも混ざりあっていて、違和感なく喉を通る。非常に穏やかで美しい様は、長良川の清流を眺めているよう。
もう一度注意深く含む。しみじみと飲んでいると見えてくる、清流だけでないその他の世界。覗き込むと、甘味と酸味だけでなく、五味のバランス。それぞれが僅かに絡み合っている。それはまるで、水際にいる※うるりがさわさわと動く様まで表現されているかのよう。旨いっす。
※うるり 川底に生育するハゼ科ヨシノボリ属の小魚
百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん) データ
醸造元 | 株式会社林本店(岐阜県各務原市) |
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使用米 | 富山県南砺市産山田錦40%精米 |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 長良川伏流水(軟水) |
杜氏 | 坂井俊 |
製造年月 | 2015/11 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん)に関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > 百十郎(ひゃくじゅうろう)株式会社林本店
百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん)に関するブログ
※2.第一回岐阜の地酒で乾杯
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