昨晩は宮城県の仙台伊澤家勝山酒造株式会社さんが醸す、勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん)をいただきました。
※1.SAKE COMPETITION 2016の純米吟醸部門で、第1位GOLDとなったお酒です。火入れの市販酒を集めて行われる最大規模のこのコンペで、2年連続1位になるようなお酒を飲んだことがないと言うのは、さすがに語れないのでお取り寄せいたしました。
もちろん他の酒好きの方々の「香って甘い」という、いかにも筆者好みの評判を聞いていたことも、大きな要因ではあります。
クールな瓶に目が行きます。ジークジオンと叫んでしまいそうな刻印もお洒落です。
ラベルの右サイドに回り込んで、裏ラベル要素の内容を抜粋します。
酒造好適米の山田錦を丁寧に醸した上品な香りと、お米の旨味がきれいに調和した味わい豊かな食中酒。
とあります。香りと旨味の調和♪。楽しみです。
上立ち香は心地よく華やかで、林檎の様に香ります。久しぶりに感じた林檎!、我が家好みのいい香りが出ています。香りが強いから食中向けではないと言い切るつもりはありませんが、火入れの割に結構な香りです。もちろん自分は大好きですが、ここから味わいで食中酒のイメージが来るのか?、含むのが楽しみです。
さて、含むと、あっさりとした、ほのかな綺麗な甘み♪。いいじゃん!、この美しい甘味。しかし、次の一口の時にはもう少しメリハリのある甘味が来ます。さらに次の一口の時は、まさに芳醇と言わんばかりの強めの甘味が押し寄せてきます。最初の一口は何だったの?、でもこの変化、楽しい。
もう一度注意深く含む。すでに舌の奥をぎゅっとつかまれてしまったかのような状態で、特徴のある甘味をひたすら楽しむ。この含みには高エステル生成酵母のイメージが色濃いが、嫌味はなく飲み進めることができます。もはや食中酒がどうとか、どうでも良くなっている自分(笑)。旨いっす。
勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん) データ
醸造元 | 仙台伊澤家勝山酒造株式会社(宮城県仙台市) |
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使用米 | 兵庫県特A地区山田錦50%精米 |
日本酒度 | +2 |
アルコール度 | 16度 |
仕込み水 | 泉ヶ岳山麓伏流水(硬度35度軟水) |
杜氏 | 後藤光昭(社員杜氏) |
製造年月 | 2016/07 |
容量 | 720ml |
価格 | 2,500円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん)に関するリンク
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※1.SAKE COMPETITION 2016の純米吟醸部門
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