昨晩は栃木県の小林酒造株式会社さんが醸す、鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米大吟醸」亀粋(きっすい)髭判無濾過本生をいただきました。
飲みたくなったら、いつもお取り寄せする鳳凰美田。しかも聞き慣れない酒米「亀粋(きっすい)」のお酒です。調べてみると、米鶴酒造の醸造課長である志賀良弘さんが、亀ノ尾の田に背丈が高い2つの見事な穂を発見したことをきっかけに、その種籾150粒から選抜栽培を繰り返したそうです。収量が増えたところで特性の調査を行ったところ、亀ノ尾よりも心白が大きく発現し良質なデンプンが多く、また亀ノ尾よりも稈長(かんちょう)は長いが耐倒伏性に優れることが確認されたそうです。
亀ノ尾の「亀」と、きわだって優れているという意味の粋を集めるから「粋」をとり「亀粋(きっすい)」として出願、1993年8月3日に個人としては初めて新品種として登録されました。
この米を好意で分けてもらい小林酒造さんが仕込んだ、髭判。楽しみです。
ラベルの横には…
新酒の雫をそのままの姿で一本、一本、丁寧に瓶詰めしております。しぼりたての生酒のため保存は冷蔵暗所にてお早めにお召し上がり下さい。濾過等の処理は一切行っておりませんので、澱などが絡んでいる場合もございますが品質には全く問題ございません。グラスに注ぎ、ゆっくりと空気に触れさせて常温に近い状態にまで温まりますと、味わいの膨らみ、お米の優しさ、自然な甘味、日本酒だけにしか纏えない芳醇な香、雅な質感、滑らかな味わいなど日本酒の素晴らしさをお伝えできるかと存じます。この度は、弊社商品をお求めいただき蔵内一同心より感謝申し上げます。
とあります。(句読点、送り仮名はそのまま記載しております)。日本酒だけにしか纏えない芳醇な香り、雅な質感、滑らかな味わい。いいですね~。纏(まと)う、何かそそられるものがある言葉です。
開栓後一週間が経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注いたものと、吟醸グラスに五分目ほど注いだものを用意しました。ほんのり緑黄色で綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、リンゴを思わせるように香ります。大きくは主張していませんが、それでも我が家好みのいい香りが出ています。
含むと、際立ったクリアな透明感ながら、所作良く滑るように出てきた甘味。滞在時間は残念ながら長くはなく、すぐに何も見えなくなります。二度見したかったのに、タイミングを失った感じ。何だったんだろう?、今の一口は。
そしてもう一度注意深く含む。今度こそ見極めようと意気込む。見えた!、綺麗な指先。美しい長い指。爪は自然なままなのに、何とも美しい艶。最初の一口では気付けなかったが、これは酸の仕事か。しかしそれと感じさせず何とも上品でエレガント。旨いっす。
鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米大吟醸」亀粋髭判無濾過本生 データ
醸造元 | 小林酒造株式会社(栃木県小山市) |
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使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
使用米 | 山形県高畠産亀粋50%精米 |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
杜氏 | 小林正樹(兼蔵元) |
製造年月 | 2017/03 |
容量 | 1.8L |
価格 | 3,600円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米大吟醸」亀粋髭判無濾過本生に関するリンク
日本酒ガイド > 栃木県 > 鳳凰美田(ほうおうびでん)小林酒造株式会社
2017/06/13現在、小林酒造株式会社さんオフィシャルサイトは確認できておりません。
鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米大吟醸」亀粋髭判無濾過本生に関するブログ
2015/12/23 鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米吟醸」碧判
鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米吟醸」碧判
栃木県の小林酒造株式会社さんが醸す、鳳凰美田(ほうおうびでん)「純米吟醸」碧判を飲んだ感想。薄めのシロップ漬けの八朔(はっさく)にかぶりついたイメージ。何ともジューシーな雰囲気を持ちながら、酸として主張してくるわけではなく、後半も爽やかに切れていきます。
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