昨晩は岐阜県の花盛(はなもり)酒造株式会社さんが醸す、花盛(はなざかり)「純米」雄町60しずく生原酒をいただきました。
素晴らしいお酒が揃う岐阜の蔵の中でも何の遜色もなく、いやむしろトップクラスでもっと知られていてもおかしくないと常々思っている花盛酒造さんのお酒です。
今年3月の蔵開放の時に、一通り試飲をさせていただき、しずく搾り全部購入したい!と可兒杜氏(兼蔵元)にお願いしました。搾りを待っていた雄町も含めて6種類送っていただきました。
順に紹介していくシリーズ第四弾は、いよいよその雄町!、花盛(はなざかり)「純米」雄町60しずく生原酒です。
開栓は四週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過としては比較的綺麗な澄みかたで、色もほとんど着いていません。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンのように香ります。ヘッドスペースはいつもと同じはずですが、程よく熟したメロン。イイ感じです。
含むと、香りとのつながり良く、メロン様の甘みとともに心地よく鼻に抜ける香り。開栓当初より幾分キューブ状に広がった世界感。しかし、とっちらかることなく所作良くまとまっています。まとまっている?いや、隙間なく充填されている感じ。
もう一度注意深く含む。この旨味のまとまり!、箱にいかに効率よく球体を充填するかを突き詰めたら、ボロノイ・セルとなったようにぎっしり詰っています。
温度を変えたら、はじけるのかな?。いや、はじけた様を見たいのではなく、最端部の隙間を見てみたい!。しかしその頃には、この日合わせた鮎の塩焼きが、その隙間を埋めていました。旨いっす。
この日合わせたのは、鶏手羽もと、ブロッコリーと海老と玉子のサラダ、鮎塩焼き。大ぶりの養殖鮎はホクホクではなく、ちょっとジューシー。苦みもちゃんとあって、はなざかりの旨味を補完していました。お試しあれ。
花盛(はなざかり)「純米」雄町60しずく生原酒 データ
醸造元 | 花盛酒造株式会社(岐阜県加茂郡八百津町) |
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使用米 | 岡山県産雄町60%精米 |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 木曽川伏流水(軟水) |
杜氏 | 可兒英二(兼蔵元) |
製造年月 | H30/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,700円(税別) |
購入 | 花盛酒造株式会社 |
購入問い合わせ | 酒のひろせ |
花盛(はなざかり)「純米」雄町60しずく生原酒に関するリンク
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花盛(はなざかり)「純米」雄町60しずく生原酒に関するブログ
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