昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2018をいただきました。
毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくの中から、今年もこの石田屋を元旦に開栓し新年最初のお酒としていただきました。今年もこのお酒が飲めることに感謝♪。
石田屋についておさらいしておくと、毎年11月に8000本、厳選された兵庫県東条町産の山田錦を35%精米し仕込み、原酒のまま2~3年熟成したものの中から、さらに厳選しブレンド調整してから出荷されます。無二が出てますがあえて言います。フラッグシップであると。
8000本と聞くと、まずまずの出荷量があるように感じますが、人気は衰えることなく相変わらず入手困難なお酒です。
昨年との装いの違いは、箱の方にバーコードが追加されていました。また栓を封じる福井の伝統古布が、ジャカートで清酒黒龍熟成と織り込まれていましたが、今年は前面から見る限り清酒の文字が外れています。遡って確認すると、2015年から清酒が入っていましたので、4年ぶりに少しシンプルになりました。
いつもの一合蛇の目猪口に四分目ほど注ぎます。やはり今年もこのお酒はいつもの量を注げませんでした。半合にすれば倍の回数楽しむことができます。色はほとんどついておらず、気持ちよく綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よくメロンを思わせるように香ります。これです!、この風格を感じるような香り。パンっとした華やかさがあるわけではないのですが、厳かな雰囲気を持っています。
含むと、…、…、おおお、やはり美しい。冷えていると単純に丸くて綺麗でほのかな甘みで旨い酒ですが、温度が上がってくるとさらに丸味が増します。これほどクリアなのに、底がどうなっているのか?、不思議と手の内を全ては見せてくれません。そうこうしているうちに綺麗に口中から消えてしまいました。
もう一度注意深く含む。この美しさ!、これは複雑かつ面白そうな方程式だ!。ペトリュスのように数列のΣを解くような複雑難解ではなく、一見して解けそうな雰囲気だが、簡単ではない。解き進んでいくと、最後に出たxの解は三分の十一。美しい。旨いっす。
この日合わせたのはおせち料理。中でもニシンの昆布巻きが絶妙。おせちってことで、味もしっかり目ではあるが、さすが石田屋!。すべてを包み込んでくれました。お試しあれ。
ん?どんな感じの問題か気になる?。解は三分の十一ではありませんが、イメージとしてはこんな感じです。連立方程式で解ける問題ですが、昨年の受験生は全員撃沈だったのを思い出します。
雅典(アテネ)君は、デパートで下りエスカレーターに乗り、三階から二階へ歩いて降りたところ、二十四段数えました。(エスカレーターはあるかないでね)。
いけないとはわかっていましたが、今度はそのエスカレーターを二階から三階へ、降りた時の三倍の速さで逆走したところ三十六段数えて上り切りました。
デパートの営業が終わって、止まったエスカレーターの段数は何段でしょう。
決して酒飲みながら考える問題ではないっすよ~。また間違っても実践はしないでくださいね。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2018 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +2.5 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2018/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 10,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2018 YouTube
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋に関するブログ
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