昨晩は岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」ひだほまれ無濾過生原酒をいただきました。
蔵を見学させていただいた時に、北場杜氏にお聞きしていた生酛での仕込みが「高島雄町」として発売されました。またH30BYからと聞いていた「ひだほまれ」も含めて渡辺酒造店さんに直接送っていただきましたので、順に紹介していきます。感謝♪。
由紀の酒では特定名称でも検索できるようにするため、45%精米は便宜上「純米大吟醸」としていますが、ラベルには「純米」としか書かれていません。Wシリーズは全てが50%精米よりも磨かれていますので、この価格は非常にお値打ちと言えます。
ここで岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」についておさらいしておきます。1972年に岐阜県高冷地農業試験場において、母株(種子親)に「ひだみのり(飛騨21号)」と「フクノハナ(奥羽260号)」の子、父株(花粉親)に「フクニシキ(奥羽245号)」を交配し飛系38号を得る。1981年、「ひだほまれ」と命名、翌1982年、育種開始から十年の歳月をかけて種苗法登録。非常に大粒で千粒重は28.6g、心白の発現が良く、たんぱく質が少ない。耐冷性、耐いもち病、耐紋枯病に優れる。急激な乾燥は胴割れに注意が必要。高精白は難しい。醪でよく溶け、深みのある味わいになる。
これまで飲んできた「ひだほまれ」のお酒では、天領の天のしずくが大好きなんですが、はたしてW(ダブリュー)の味わいはいかに…。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過生原酒としては比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんどついていません。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。開栓当初は乳酸を連想するような香りがそこそこ混ざっていましたが、今は僅かとなりバランスも整ったよう。
含むと、…、柔らかい甘味。M310から想定しているカラフルなものではなく、甘味と酸味のコントラストで飲むものを魅了する。ここぞという部分はクッキリとしつつも、後半は穏やかに溶けるように消えていく。明らかに最初の一口だけ勝負ではなく、中盤以降を見据えている。
もう一度注意深く含む。ひとつの方向から差し込むやわらかい光を受けた被写体は美しい陰影を作り出し、キリリとした目を見せる。後方では僅かに溶け、主題の「聞かざる」を引き立たせる。確かな存在感。旨いっす。
三猿 Three wise monkeys 2019-07-10
SONY α7Ⅲ Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 C MMJ
f/16、1.5sec、ISO-100、WB-5000K
この日合わせたのは、自家製吉野家風牛皿。贅沢な量でたんぱく質をふんだんに補給できました。甘すぎることなく、程よい旨味の牛肉が、ダブリューのコントラストと絶妙に合っていました。お試しあれ。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」ひだほまれ無濾過生原酒30BY データ
醸造元 | 有限会社渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町) |
---|---|
使用酵母 | M310 |
使用米 | 岐阜県飛騨産ひだほまれ45%精米 |
日本酒度 | -4.7 |
酸度 | 1.6 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 17.5度 |
仕込水 | 瀬戸川伏流水(軟水) |
杜氏 | 北場広治(南部杜氏) |
製造年月 | H31/04 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,460円(税別) |
購入 | 有限会社渡辺酒造店 |
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W(ダブリュー)「純米大吟醸」ひだほまれ無濾過生原酒に関するリンク
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W(ダブリュー)「純米大吟醸」ひだほまれ無濾過生原酒に関するブログ
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