ブログが始まる前、2003年に飲んだお酒の紹介です。福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」愛山をいただきました。
酒門の会限定で出荷された純米大吟醸で、当時は蔵に併設されている販売所でも購入可能でした。
ここで酒造好適米「愛山」についておさらいしておきます。母株(種子親)に「愛船117」、父株(花粉親)に「山雄67」を用いて交配され、翌1942年にF1個体が養成された。その後の育成経過は野帳などの資料が残っていないため不明。山雄67号は母株(種子親)に「山田錦」、父株(花粉親)に「雄町」を用いて交配されたことから、愛山は山田錦と雄町の孫にあたる。
非常に大粒で稈長もあるため倒伏しやすく、他の酒米同様現代農法に合わないことから栽培されなくなったが、剣菱酒造さんが軟質米という特性にほれ込み、兵庫県で契約栽培を続けました。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」愛山 レビュー
上立ち香は穏やかながら心地よくメロンを思わせるように香ります。これぞ黒龍といったイメージのバランスの良い香りです。
含むと、…、いい甘味だなぁ♪。糖分の甘さと言うよりは、酸が抑えられていることから感じるような、ほのかで上品な甘み。中盤で程よく膨らみ、充足感を与えてくれます。後半は黒龍の中で比べると程よく感じる余韻。愛山によくある苦みはうまく抑え込まれています。
もう一度注意深く含む。この上品さ!。これは、カツオと昆布の出汁をちゃんと取り、煮込んだ大根だ。じゅっと染み出してくる旨味。旨いっす。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」愛山 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
---|---|
使用米 | 愛山50%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.3 |
アルコール度 | 17.5度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 新谷修 |
製造年月 | 2003/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,000円(税別) |
購入 | 黒龍酒造株式会社 |
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」愛山に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社
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