昨晩は石川県の株式会社吉田酒造店さんが醸す、手取川(てどりがわ)「純米大吟醸」出品酒2018No.4顧問をいただきました。
このお酒は2020年7月27日に、facebookで発表されていた限定販売で、2018年、2019年の出品酒をそれぞれ造り手(タンクごとの醸造責任者)の一筆書き似顔絵入りで販売されたものです。
2018年はオール純米、2019年はさらにオール山廃とのことで、No.1七代目(吉田泰之七代目蔵元杜氏)と、No.4顧問(山本輝幸能登杜氏)いずれも2018年を購入させていただきました。
順に紹介していくシリーズ第二弾は「顧問」です。20年前、山本輝幸能登杜氏のお酒を飲んで以来の手取川ファンなので、感慨深いものがあります。
これが当時の出品酒ですが、片ラベルに平成十四年、金沢国税局新酒鑑評会優等賞受賞酒と書かれています。この日本酒ブログ(由紀の酒)が始まる前と言うことで、遡っても記事はありません。日本の大吟醸や日本酒ラベルのコーナーに残していた感想を載せておきます。
上立ち香は、心地よくマスカットのように香ります。含むと、すっきりとした中から、湧き出てくるかのようなほのかな甘み。酸をほとんど感じないからこその上品な旨味。異常なほど綺麗に口中からなくなります。旨いっす。by AKIRA
綺麗な造り、華やかさ、非常に完成度の高いお酒でした。私が飲んだビンテージは残念ながら全国の金賞を逃したようですが、疑問に思うほどの美味しさでした。by YUKI
手取川(てどりがわ)「純米大吟醸」出品酒2018No.4顧問 レビュー
開栓は3月7日(日)で、1週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色は非常に僅かな黄金色で美しく、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、華やかで心地よくマスカットを思わせるように香ります。七代目のお酒同様、じわりと奥から染み出てくるような貴賓あふれる香りです。
含むと・・・、・・・、唸ってしまうほどの酒質だった七代目に対して、顧問はしばらく絶句!。何という美しさ。思わず背筋を正してしまったあのお酒を思い出します。ポン…、ポンと美しい薄紅の彩(いろどり)を見せたかと思うと、場面変化!。水墨画を思わせるような伝統の奥深さを見せます。酸・・・、もちろんあったのでしょうが気付かぬうちに収束。
もう一度注意深く含む。この彩(いろどり)!、これは最近ではもっとも唸る描写を見せてくれたZEISS Makro-Planarで写し出した「枝垂れ梅」だ!。絶句するほどの薄紅色、シャープに描写する「花脈」、水墨画を思わせる「枝ぶり」。旨いっす。
ブラインドでの究極の選択…。伝票を見ていなかったので忘れておりましたが、七代目のお酒は全国の出品になったということもあり、このお酒とは価格差がありました。価格差を考慮しなくても我が家的好みは僅差でしたが「顧問」のお酒となりました。出品を決めた二年前はどのような印象の違いがあったのか?。とても気になるところです。
この日合わせたのは、刺身の盛り合わせ。しかも白身と貝数種。上品な刺身の旨味の幅を、手取川が広げ引き出すも、ここでも速やかな収束♪。お試しあれ。
手取川(てどりがわ)「純米大吟醸」出品酒2018No.4顧問 データ
醸造元 | 株式会社吉田酒造店(石川県白山市) |
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使用米 | 山田錦40%精米 |
使用酵母 | 自家培養酵母(金沢系) |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 霊山白山手取川伏流水(軟水) |
杜氏 | 山本輝幸(能登杜氏) |
製造年月 | 2020/07 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,000円(税別) |
購入 | 株式会社吉田酒造店 |
手取川(てどりがわ)「純米大吟醸」出品酒2018No.4顧問のYouTube
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