昨晩は岐阜県の玉泉堂酒造株式会社さんが醸す、醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく)R1BYをいただきました。
このお酒は醴泉のフラッグシップとして「玉(ぎょく)」が出荷された初年度に購入したものです。昨年の11月27日(土)に酒のひろせさんにて、玉泉堂酒造の山田社長もみえて、醴泉の試飲販売が行われました。その時に贅沢にも「玉(ぎょく)」のR2BYが試飲できたのですが、極上の綺麗な甘みが素晴らしく、自分の手持ちのこのお酒も開栓したくなりました。
今年の小規模な新年会の目玉として、磯自慢のノビルメンテと飲み比べをいたしました。ノビルメンテの感想は後日UPいたします。
特A地区(東条町)産特別栽培(減農薬)米を28%まで磨き上げ、丁寧にライスグレーディングされたお米を使い、考えられる最高の仕込みで醸され、中取り(いいところ取り)した純米大吟醸酒を約1年熟成して出荷される、玉泉洞酒造の新たなフラッグシップ「玉(ぎょく)」です。
醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく) レビュー
開栓は1月9日(日)で、二週間ほど経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗な澄み方をしております。
飲用温度は12℃くらいから始めました。上立ち香は、比較的華やかに洋梨を思わせるように香ります。熊本9号酵母で洋梨に感じた記憶がないのですが、本来オーソドックスな9号酵母ながらカプロン酸もバランス良く出たイメージなのでしょうか?。我が家好みの香りです。
含むと、…、試飲の時(R2BY)の方が綺麗(単純)だったような…、いや、これは飲み頃がもう少し先か?。しかし場面は一転、やはり空気に触れることで風向きが変わりました。あくまで磨き抜かれた繊細な範囲の中とは言え、複雑な旨味のテクスチャーを感じます。コチっとした芯と表皮が、いかにも崩れなさそうな雰囲気を出しています。綺麗な甘み、僅かな酸、さらに僅かな苦み。思い浮かんだ酒は天狗舞「大吟醸」中三郎。職人芸と言う表現がぴったりきます。試飲の量ではここまでの世界観を感じ取れなかっただけなのか?。そして秀逸な引き際。
もう一度注意深く含む。おそらくは計算された、ただ綺麗なだけではない複雑ともいえる甘味。これはカシフレークだ。何処か儚げにも見えるが、洋蘭らしく花持ちは良く高貴な花姿。慎重に観察すると見えてくるテクスチャーが、独特の世界観を感じさせてくれます。旨いっす。
この日に合わせたのは、鶏のソテー。焼き色がしっかり目に付くまで焼きあげました。パリッとした皮の食感、ジュワっと広がる旨味。飛び散ろうとするこの旨味を醴泉が軌道修正してまとめる。お試しあれ。
醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく) データ
醸造元 | 玉泉堂酒造株式会社(岐阜県養老郡養老町) |
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使用酵母 | 熊本9号酵母 |
使用米 | 兵庫県特A地区東条町産特別栽培(減農薬)山田錦28%精米 |
日本酒度 | +2.5 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 1.0 |
アルコール度 | 16度 |
仕込み水 | 日本名水百選「菊水泉」軟水 |
杜氏 | 安福雅成(社員杜氏) |
製造年月 | 2020/07 |
容量 | 1.5L |
価格 | 22,000円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく) YouTube
Coming soon.
醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく)に関するリンク
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