昨晩は富山県の有限会社清都酒造場さんが醸す、勝駒(かちこま)「大吟醸」R3BYをいただきました。
由紀の酒で、中部地方地酒特集をやっていたころ(20年ほど前)から、勝駒のラインナップは大きな変化がないというのも、何となく好感が持てます。相当旨い酒であることも相まって入手困難となっていたので、ここのところは少し遠慮しておりました。しかし!飲みたいものは飲みたい!と言うことで、昨年久しぶりに酒のひろせさんに無理を言って購入させていただきました。
同時に純米吟醸も入手しておりますので、順に紹介いたします。いずれも装いに変化はありません。こんな所も好感が持てます。
ラベルの趣ある題字は、芸術家の故、池田満寿夫氏によるもの。
勝駒(かちこま)「大吟醸」R3BY レビュー
開栓は、8月10日(木)です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色は僅かに緑黄がかり、比較的綺麗に澄んでいます。
品温は低目の10度くらいです。上立ち香は、穏やかながら心地よくメロンを思わせるように香ります。金沢の雰囲気♪、すでに品の良さを彷彿とさせます。
含むと、…、…、ん?、もう一度少し多めに含む…、…、綺麗!。酸が抑えられていることで、奥から見えてくる僅かな甘味。昔なら辛口と表現していたであろう、すっきりシャープな輪郭は、全体像は細目でもキリリと一本の芯が見える。言わずもがな、後半はそこまでするか!と思うほどの切れ上がり。ちゃんと冷蔵していれば、いつまでもこの状態を保ちそうな安心感、安定感。いい酒だぁ。さらに置けばまだ甘味が乗るのだろうか?。変化するならば、甘味でなく丸味か?。気品溢れる状態の今が飲み頃と信じたい。
もう一度注意深く含む。この見事な技!。これは居合斬りだ!。鞘に収まっている状態からの、逆袈裟斬りからの袈裟斬り。一太刀目の逆袈裟ですでに自分が斬られていることに気づいていないかのよう。それほどまでにスパッと…、旨いっす。
この日合わせたのは、焼きあご出汁のキノコ鍋。キノコの香りとお出汁の効いた旨味。上品な勝駒がさらに上品に口中を仕上げる。お試しあれ
勝駒(かちこま)「大吟醸」R3BY データ
醸造元 | 有限会社清都酒造場(富山県高岡市) |
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使用酵母 | 金沢酵母 |
使用米 | 特A地区特等山田錦40%精米 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 17度 |
杜氏 | 上島健一郎(能登杜氏) |
製造年月 | 2022/04 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,300円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
勝駒(かちこま)「大吟醸」R3BY YouTube
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