昨晩は新潟県の第一酒造株式会社さんが醸す、山間(やんま)「純米大吟醸」越淡麗H26BY仕込み13号中採り瓶火入れ無濾過原酒をいただきました。全部つなげると長いっすね。でもこの文言の中にワクワクする要素がいっぱい詰まってます。
使用米の越淡麗ですが、当時の新潟県知事が命名したようで、名前が発表されたとき携わる方々が、「よりによって淡麗かよ」と嘆いていたのを思い出します。無濾過原酒のメリハリのあるお酒が全盛となっている時、山田錦の膨らみを併せ持つ待望の新潟米だっただけに、わからなくもないのですが。
さて、由紀の酒としては避けてきたわけではないのですが、越淡麗のお酒を紹介するのは初めてのようなので、まずは特性を調べてみました。
越淡麗は、新潟農業総合研究所で、母株に山田錦、父株に五百万石を交配し、醸造特性にこだわった選抜育成が行われた酒造好適米。その特性は、山田錦と同様の線状心白を持ち、精米時の砕米が少なく50%以下の高度精白が可能。タンパク質含有率も低い為、雑味の少ない綺麗な酒質となる。精白米の初期吸水が緩やかで原料米処理が容易。しかし醸造特性にこだわった分栽培は難しく、山田錦よりは早いものの晩成型で、五百万石と比べて稈長は長いため倒伏しやすい。農家さんにとっては神経を使うお米のようですが、酒飲みにとっては楽しみなお米のようです。
山間としてはこれまで生酒しか紹介していなかったので、これまた楽しみな瓶火入れです。
上立ち香は、穏やかな部類に入るが心地よく、藤の花を思わせるように香ります。新潟的にはチューリップかな?、いや雪割草か?。含むと、山間の原酒らしくぶわっと甘味が盤上に広がり、整地までいかず投了。まいりました。火入れの硬さを感じさせることなく、瑞々しく甘味を楽しませてくれるところは、いかにも山間。面白い布石でした。新潟県の花、チューリップの花ことばは「思いやり」。そんな思いやりのある甘味を感じる山間でした。旨いっす。
下記で紹介する純米狂さんのサイトによると、蔵元である武田良則さんメインの造りはこのH26BYまでのようで、今期からは社員杜氏さんになるようです。おそらく?若い感性も加わりますます楽しみな山間です。
山間(やんま)「純米大吟醸」越淡麗 データ
醸造元 | 第一酒造株式会社(新潟県上越市) |
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使用米 | 越淡麗50%精米 |
アルコール度 | 16度 |
杜氏 | 武田良則(兼蔵元) |
製造年月 | H27/6 |
容量 | 1.8L |
価格 | 5,102円(税抜き) |
購入 | 株式会社カネセ商店 |
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