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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2015

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2015

 昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2015をいただきました。

 ラインナップが一新されたので、何とかして入手し順に紹介していくシリーズ第十一弾です。

 自分の黒龍遍歴は18年ほど遡ります。越前に蟹を食べに行こうということになった道すがら、休憩として寄った蕎麦屋さんに置いてあった見慣れない機械式の瓶。それが「しずく」でした。

 残念ながらそれは空瓶で、展示してあっただけでした。蕎麦屋のおばちゃん曰く、「宮内庁御用達のお酒でなかなか手に入らんよ~。」ってことでした。

 道中、酒屋さんらしきものを見つけては寄ったのですが、本当に見つからなかったのを思い出します。まさか地元の酒販店さんで見つけることになるとは思いませんでしたが、その後醴泉(れいせん)と出会い、黒龍(こくりゅう)と出会い、蓬莱泉(ほうらいせん)と出会い、南部美人(なんぶびじん)と出会い、松の寿(まつのことぶき)と出会うなどして、今に至っています。

 さて、そんな日本酒との出会いのきっかけとなったお酒の今年はいかに♪。

 開栓はお正月です。上立ち香は、穏やかながら心地よく梨のように香ります。今日の香り方は思っていたほど強いものではなく、落ち着いたほのかな香りです。

 含むと、何とも綺麗♪。これこれ!これですよ黒龍は!。この、ややもするとほのかな程度の甘味以外には、何も感じられないほどの無抵抗感。喉を通った後に、「え?」とグラスを見、すぐに確かめるようにもう一度口に運ぶ。肌理細やかな甘味は、細い線ながらピンっと筋が通っており崩れない。そしてあっという間に収束を迎え、空になったグラスを見つめる。

 もう一度注意深く含む。何と言う美しさ、それはまるで昔からあるような懐かしさを感じるが、昔のものではありえない。また現代の最先端技術を駆使してのものかとも思わせるが、そんな印象でもない。何とも美しい艶、柔らかさは一本の細い夢の繊維。旨いっす。

 今回は正直、石田屋や二左衛門よりもこの「しずく」の方が好みに感じました。思い入れもあるのかもしれませんが…。

※とびっきり部門 由紀の酒 Best of the year 2016 入賞


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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2015 データ

醸造元 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)
使用米 兵庫県東条産特A山田錦35%精米
使用酵母 蔵内保存酵母
日本酒度 +5
酸度 1.2
アミノ酸度 0.9
アルコール度 15度
仕込水 九頭竜川伏流水(軟水)
杜氏 畑山浩
製造年月 2015/11上
容量 720ml
価格 5,000円(税抜き)
購入 酒のきまた

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2018のYouTube

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずくに関するリンク

日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社

黒龍醸造さんオフィシャルサイト

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずくに関するブログ

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2020
福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2020を飲んだ感想。美しい中に存在するテクスチャー。これはプリムラ・ジュリアンだ。プリムラの中でも薔薇咲きで、陰影が作り出すグラデーションも美しい。探ると、見えてくるZEISSマクロプラナーならではの質感。

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コメント

  1. トラックバックとコメントありがとうございます!
    いつも素晴らしいお酒を紹介されているなーと羨ましく思いながら拝見したり、
    新しいお酒に挑戦する時などは、こちらで下調べをさせて頂いたりといつも大変お世話になっています♪

    • akira 明@由紀の酒 より:

      shaftさん、コメントありがとうございます。
      もともと趣味は多いほうだったのですが、現在はほとんど酒だけが趣味となってます。
      そんなわけで、結構お金も注ぎ込んでますが、
      それでも、全ての銘柄を制覇するのは無理なんですよね~。
      ここで紹介できた銘柄は、何かの縁があったと思っています。
      今後とも、宜しくお願いしますね~。