昨晩は佐賀県の古伊万里酒造有限会社さんが醸す、古伊万里 前(こいまり さき)「純米」中取り無濾過生原酒をいただきました。
オフィシャルサイトを参照すると、この前(さき)と言うお酒は先代が築いた地酒蔵より前に進むため2009年より発売を開始した限定流通酒だそうです。ラベルにある独特の文字に惹かれて購入しましたが、これは伊万里の書家「中嶋光晴氏」によるものだそうです。
佐賀県のお酒と言えば、鍋島や東一を良く飲んでおりましたが、このところご無沙汰です。調べたら1年半ぶりの佐賀の酒♪。
裏ラベルには、
伊万里の港で呉服屋を営む前田家は明治終期酒蔵へ転身。以来100年間、佐賀・伊万里にて日本酒造り一筋の地酒蔵です。これまで培ってきた味を礎とし、新たな出会いを大切に前へ前へ進んで参ります。
とあります。このところ露出も増えてきているようなので、どんなお酒か楽しみです。
上立ち香は穏やかで白桃の様に香ります。開栓直後には若干の揮発感もありましたが、すぐに落ち着きました。純米酒らしいどこかのどかな風景を思い浮かべるような香りです。
含むと、香りののどかさから一転、ぐわっと広がるメリハリのある甘味。酸とのバランスも程よく、濃さでぐいぐい攻めてきます。面白い個性を発揮していますが、ネガティブな味わいは含まれていないところも好印象。
もう一度注意深く含む。甘味に粘度も混ざったかのようにさらに濃くなるが、心地よい酸が後から※さらえていきます。いいっすね~。
今度は人肌まで燗にしてみました。驚きです。冷酒の時に香りに感じた、のどかな風景がここで復活!。粘度すら感じた甘味はさらさらと流れ、すべり良く流れ込んで来ます。酸もやや大人しくなったかのように甘味に融合しています。それも温かさからか?、瞬時に口中から消えてなくなるところも秀逸です。燗で危険な酒に変貌しました。いや、冷酒も間違いなく旨かったのですが、この燗は旨いっす。
※さらえる:何も残さずに取り除く(京都、大阪、名古屋などで使われる方言)
古伊万里 前(こいまり さき)「純米」中取り無濾過生原酒 データ
醸造元 | 古伊万里酒造有限会社(佐賀県伊万里市) |
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使用米 | 麹米、山田錦60%精米、掛米、佐賀の華60%精米 |
使用割合 | 麹米、山田錦22%、掛米、佐賀の華78% |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 2.1 |
アルコール度 | 17度 |
杜氏 | 前田くみ子(兼蔵元) |
製造年月 | 28/02 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,350円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
古伊万里 前(こいまり さき)「純米」中取り無濾過生原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 佐賀県 > 古伊万里 前(こいまり さき)古伊万里酒造有限会社
↑ Comming soon.
古伊万里酒造有限会社さんオフィシャルサイト
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