昨晩は岩手県の赤武酒造株式会社さんが醸す、赤武(あかぶ)AKABU「純米吟醸」をいただきました。
赤武酒造株式会社さんは、東日本大震災で上閉伊郡大槌町にあった蔵が壊滅状態に。その後、多くのファンや支援者に支えられ、平成25年から盛岡市にて赤武酒造復活蔵として再開。Akabuは2014年からの銘柄で「美味しくないお酒は絶対に出さない」をコンセプトに若き蔵元が中心になって造っている。
巡回しているブログでも見かけるようになって来てその存在を知りましたが、先日発表された、※1.SAKE COMPETITION 2016の純米吟醸部門でもGOLDとなり、さらに人気は高まっているようです。
裏ラベルには、
「赤武」は若き六代目「古館龍之介」を中心に志ある社員が魂を込めて醸した清酒です。目指すものは、妥協せず仕込みひとつひとつを大切に日々進化する酒造りです。「純米吟醸酒」は吟醸特有のフルーティーな香りを創りだす酵母と麹の味わいが絶妙なハーモニーを生み出します。瓶内に白い成分が沈殿する場合がありますが清酒のオリ成分です。
とあります。酵母と麹の味わいが絶妙なハーモニー♪、楽しみです。
上立ち香は穏やかながら心地よくメロンのように香ります。すがすがしいイメージの香りで、そこにはためらいはなく、思い切りの良さまで感じます。
含むと、磨きがかかっている吟醸酒らしい限られた範囲の中ではあるが、独特の複雑さを感じます。そこまで酸味があるわけではないが、何故か思い出した※2.ペトリュス。バランスの良さの中から見えてくる自信みなぎる甘味は、夏の甲子園のように爽やかな元気を運んでくれます。
奥のほうに見える複雑さの正体を探ろうと、もう一度注意深く含む。ほのかな苦みか?、いや、旨いんだからそんなもの探し出さなくてもいいのかも。むしろ舌をばかにし、ただ単純にその旨みを楽しむ。後半の引き際もごく僅かな余韻を残し、はやめの収束。考えて飲んでも、深く考えずに飲んでも、2杯目突入。火入れ技術も素晴らしいんでしょうね。どこまでもスルスル飲んでいけそうです。旨いっす。
赤武(あかぶ)AKABU「純米吟醸」 データ
醸造元 | 赤武酒造株式会社(岩手県盛岡市) |
---|---|
使用米 | 吟ぎんが50%精米 |
使用酵母 | ジョバンニの調べ |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度 | 16度 |
杜氏 | 古館龍之介(兼蔵元) |
製造年月 | 2016/07 |
容量 | 1.8L |
価格 | 3,200円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
赤武(あかぶ)AKABU「純米吟醸」に関するリンク
日本酒ガイド > 岩手県 > AKABU(あかぶ)赤武酒造株式会社
※1.SAKE COMPETITION 2016の純米吟醸部門
※2.ペトリュス
赤武(あかぶ)AKABU「純米吟醸」に関するブログ
SAKE COMPETITION 2016受賞酒を飲んだ感想
2016/08/31 陸奥八仙(むつはっせん)「特別純米」
陸奥八仙(むつはっせん)「特別純米」
青森県の八戸酒造株式会社さんが醸す、陸奥八仙(むつはっせん)「特別純米」を飲んだ感想。角度によってキラリと光るシルバーシャンブレーのような甘味。経糸の濃色の酸は光沢感が勝り、あるようで感じさせない。徐々に経糸の濃度は薄くなり、モアレが消え、よりピュアな甘みへと変化していく。
2016/08/26 勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん)
勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん)
宮城県の仙台伊澤家勝山酒造株式会社さんが醸す、勝山(かつやま)「純米吟醸」献(けん)を飲んだ感想。あっさりとしたほのかな綺麗な甘みから、次の一口の時にはもう少しメリハリのある甘味に変化、さらに芳醇と言わんばかりの強めの甘味へ。素晴らしい変化を楽しめます。
コメント