昨晩は秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)「生酛純米」天鵞絨 2016Viridian(ヴィリジアン)をいただきました。瓶には特定名称は純米としか書かれていませんが、40%精米と言うことで便宜上「純米大吟醸」にグループさせていただきます。
オフィシャルサイトは天鷲絨と鷲(わし)になっていますが、裏ラベルに書かれている鵞(がちょう)が正しいと思われます。colorsのラインナップということで、ここではダークブルーがかった緑色のこととなり、ヴィリジアン(ビロード)と読みます。
絵具の中に入っているヴィリジアン、実は混ぜて作るのが難しい色ということで、あの緑色を差し置いてセレクトされているそうです。
混ぜて作るのが難しい…、新政さんのコンセプトにはぴったりですね。裏ラベルには…
当蔵の作品はすべて素材の魅力を最大に表現するため「純米造り・生酛造り」に徹しております。醸造における純粋性を尊び、ラベル記載義務を免れている原材料「醸造用酸類・ミネラル剤・酵素剤」なども一切使用いたしません。
とあります。相変わらず造りに対する姿勢にロマンを感じさせられます。
開栓は二日前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。ほとんど色はなく、まずまず澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よくライチのように香ります。なんとなくハードリカーを思わせるような雰囲気も混ざる。
含むと、何という世界観。久しぶりに飲むことができた新政ですが、あの独特の世界観に磨きがかかっています。木桶仕込みや生酛造りなど、昔ながらの造りではあっても、明らかにあらたな領域。ほんのり甘味をくわっと迫りくる酸味が覆いつくす。ところがこの酸、喉の奥を締め付けることはせずに、あっさり、すっきりと引き上げていきます。
もう一度注意深く含む、自分としては、あまり酸が立っていない方が好きなんですが、何だろう?、この酸は嫌じゃない。クエン酸は別ジャンルとして好きだったりするが、それとも少し違うようなイメージの酸。こ、これは!昔懐かしい「プラッシー」?。あかん。。プラッシーのイメージの方が消えてまった。しかし、これ旨いっす。
新政(あらまさ)「純米大吟醸」天鵞絨 2016Viridian(ヴィリジアン) データ
醸造元 | 新政酒造株式会社(秋田県秋田市) |
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使用米 | 秋田県産美郷錦40%精米 |
使用酵母 | 協会6号酵母(新政酵母) |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 雄物川伏流水(軟水) |
杜氏 | 佐藤祐輔(兼蔵元)、古関弘、鈴木隆 |
製造年月 | 2017年02月 |
出荷年月 | 2017年07月(16CV-02) |
容量 | 720ml |
価格 | 3,254円(税別) |
購入 | 酒泉洞堀一 |
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2015/09/19 新政(あらまさ)No.6「純米大吟醸」X-type
秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)No.6「純米大吟醸」X-typeを飲んだ感想。小気味良い酸が甘味と一緒に踊りだす。15度というアルコール度数ながら、綺麗なだけではない酸が楽しい。造りはクラシカルといって良さそうだが、現代アートを思わせる、時代に合って洒落ている様はまさにポップ。
2013/10/20 新政(あらまさ)「純米」亜麻猫(アマネコ)
秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)「純米」亜麻猫(アマネコ)を飲んだ感想。ストーリーのあるラムネ様の甘味が小さく可憐に膨らみ、酸でうまく枠を作っている。原酒としては低アルコールの部類に入るが、しっかり醗酵した安心感は白麹由来のものなのか?。
2013/09/03 新政(あらまさ)「純米」天蛙(アマガエル)
秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)「不思議純米酒」天蛙(アマガエル)を飲んだ感想。ライトながらも甘味と酸味のバランスはヨーグルトを思わせ、後半は酸味がちに〆るあたりは「やまユ」とのストーリーも感じる。炭酸のなせる技なのか?後半の安定感は素晴らしい。
2012/02/21 新政(あらまさ)やまユ「純米吟醸」酒こまち生
秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)やまユ「純米吟醸」酒こまち生23BYを飲んだ感想。ん~ジューシー♪。ライトながらも甘味と酸味のバランスはヨーグルトを思わせ、後半は酸味がちに〆てきます。心憎い演出。比較的冷えた状態でいただいた方が、このバランスを楽しめるか?。
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