昨晩は秋田県の新政酒造株式会社さんが醸す、新政(あらまさ)No.6「生酛純米」S-type Essenceをいただきました。
麹米、掛米共に50%精米と言うことで本来であれば「純米大吟醸」ですが、瓶には特定名称は純米としか書かれていません。X-typeが位置づけとしては「純米大吟醸」なので、こちらは便宜上「純米吟醸」にグループいたします。
UVカットの表装を取ると、中身は通常のNo.6のS-typeのようです。前回飲んだNo.6のX-typeは透明のステッカータイプのラベルでしたが、また瓶に直接プリントされるタイプとなりました。首にかかっている下げ札には、「本質的要素・真髄」を意味するEssence (エッセンス)。
説明として、
エッセンスとは、圧力をかけずに採取した貴重なお酒です。
とあります。もろみを多孔質セラミックフィルターを通すという新たな上槽方法で得られるお酒は、圧力がかかっていないので袋吊りのようにきめ細かく、雑味が入らない酒質となります。
セラミックフィルターがどんなものか知っている人は、そのフィルターの洗浄が大変そうなのが容易に想像できます。一度見てみたいものです。
開栓は二週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。かなり綺麗に澄んでおり、色もまったく着いていません。
上立ち香は、穏やかながら心地よくライチのように香ります。おっ、先日のラピスラズリにも感じた上品な香り♪。
含むと、…、…、うわっ、ぶどうジュース!。新政らしい酸味と甘味は小さめから入り、徐々に膨らんでいく。ぶどうのメリハリ甘味を堪能した後は、やや酸味優勢で引き上げていきます。
もう一度注意深く含む、こ、これは!、確率密度関数のグラフだ!。一定のところまで上がったと思いきや、すっとゼロに収束していく。旨いっす。
この日合わせたのは、貝のお刺身三種盛り、豚しゃぶ胡麻ダレ、チョレギサラダ。この胡麻ダレが絶妙に新政に合う!。酸味の量、旨味の量がいい塩梅です。お試しあれ。
新政(あらまさ)No.6「生酛純米」S-type Essence データ
醸造元 | 新政酒造株式会社(秋田県秋田市) |
---|---|
使用米 | 麹米、秋田県河辺地区産あきた酒こまち50%精米 掛米、秋田県河辺地区産美山錦50%精米 |
使用酵母 | 協会6号酵母(新政酵母) |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 雄物川伏流水(軟水) |
杜氏 | 佐藤祐輔(兼蔵元)、古関弘、鈴木隆 |
製造年月 | 2018年01月 |
出荷年月 | 2018年02月(17NS-01) |
容量 | 740ml |
価格 | 2,315円(税別) |
購入 | 池田酒店 |
新政(あらまさ)No.6「生酛純米」S-type Essenceに関するリンク
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新政(あらまさ)No.6「生酛純米」S-type Essenceに関するブログ
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