昨晩は福井県の合資会社加藤吉平商店さんが醸す、梵(ぼん)「純米大吟醸」団(だん)中取り無濾過原酒をいただきました。
20%まで磨かれた特A地区(口吉川)特上山田錦で仕込んだお酒の中取りを、無濾過原酒で氷温2年熟成させたものです。由紀の酒 Best of the year 2015となった最高峰の※1.梵(ぼん)「純米大吟醸」超吟に継ぐお酒です。
ちなみにその超吟は、このお酒をさらに氷温熟成させ、加水調整してから落ち着くまでまた熟成させていると蔵元から聞いています。
団(だん)の文字は蔵元が納得いくまで何度も書き直したもので、力強さのなかに魂までこもっているかのようです。
上立ち香は心地よく華やかにマスカットを思わせるように香ります。この時点で高密度と言うキーワードを感じさせてくれるかのような上品な香りです。
含むと、これです!このメリハリをも感じさせるような甘味。単に綺麗だけで終わらない芳醇さが、広がり迫ってきます。まるで巻いてあった反物を勢いよく転がし出した様。せっかく上等な敷物を広げていただいたので、その上にどっかと座り込み堪能していると、今度は勢いよく巻き取られ自分も虜に。これぞまさに席巻。
もう一度注意深く含む。さわり心地の良い布にくるまれ気持ちよくなっている自分に、さらに追い打ちをかけるようにジュワっとしみ込んでくる甘味。布から放り出されて収束するころには、また出てくるであろう布を探している。旨いっす。
華やかなマスカットを楽しむためにも、オススメの温度帯は冷酒ですが、酒器を平皿とすれば、人肌くらいまでの守備範囲を持っていそうです。時間のある時にでもゆるゆるとやってみます。
※とびっきり部門 由紀の酒 Best of the year 2016 入賞
梵(ぼん)「純米大吟醸」団(だん)中取り無濾過原酒 データ
醸造元 | 合資会社加藤吉平商店(福井県鯖江市) |
---|---|
使用酵母 | KATO9号(自社酵母) |
使用米 | 兵庫県産特A地区契約栽培山田錦20%精米 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.8 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 日野川伏流水 |
杜氏 | 平野明 |
製造年月 | 2016/06 |
容量 | 1.8L |
価格 | 12,000円(税別) |
購入 | 佐野屋酒店 |
梵(ぼん)「純米大吟醸」団(だん)中取り無濾過原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 梵(ぼん)合資会社加藤吉平商店
梵(ぼん)「純米大吟醸」団(だん)中取り無濾過原酒に関するブログ
※1.梵(ぼん)「純米大吟醸」超吟2015
梵(ぼん)「純米大吟醸」超吟2015
福井県の合資会社加藤吉平商店さんが醸す、梵(ぼん)「純米大吟醸」超吟2015を飲んだ感想。想定よりも力強く世界を広げます。しかし、がばっと両手を大きく広げたわけではなく、脇は締まっており可愛らしく肘が脇腹についている。
続・80’sのひとり事 > 梵 究極の純米大吟醸 中取り 団 磨き2割
コメント