昨晩は栃木県の株式会社富川酒造店さんが醸す、忠愛(ちゅうあい)「純米大吟醸」播州愛山しずく酒をいただきました。
このお酒の存在を知ったのは2017年6月。池袋の希紡庵さんで「このお酒も明さん好きそうですよ」とお勧めいただき飲ませていただいたのが最初でした。香りも甘味も引きも、どんぴしゃりだったのを思い出します。M310酵母を使用し、グルコース濃度が高くなるような麹を造ってちょっと甘めにし、粕が沢山出るような絞りをしたら自分には入れ食いってことです(笑)。
ちなみにその時のラベルは愛山がブルーの箔で雄町がシルバーの箔だと言うことは同じですが、グランドは白で、使用米の書かれた肩張りもありました。
開栓は2週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過っぽい澄み方をしており、色もほとんど着いていません。
上立ち香は、心地よく華やかにメロンを思わせるように香ります。おしりが少し柔らかくなったメロン。いかにも熟していいますよ~とアピールしてくるかのような香りです。すでに「ハイぃ~大好き~」って感じになってます。
含むと、開栓当初にあったアルコール由来の揮発感が、溶け込んだような含み香に変化し、ジンっとくるようなリッチな甘みが瞬間的に広がります。後半は非常に僅かな苦み(アクセント)も愛山らしく、しかしあれだけの甘味を表現したとは思えない切り取られ方。
もう一度注意深く含む。この切り取られ方!、これは中井精也さんの鉄道写真だ。全体の構図として見せるのは写真家らしい別の主題の美しい写真。でも皆は知っている、どこかに電車(アクセント)が入っているはず!、あっ、あったぁ。旨いっす。
この日合わせたのは、生牡蠣、蒸し牡蠣。ぷりっとした牡蠣の食感と独特の風味が、忠愛のアクセントと絶妙のマッチング。お試しあれ。
忠愛(ちゅうあい)「純米大吟醸」播州愛山しずく酒 データ
醸造元 | 株式会社富川酒造店(栃木県矢板市) |
---|---|
使用酵母 | M310酵母+α |
使用米 | 播州愛山50%精米 |
日本酒度 | -1.5 |
酸度 | 1.5 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 17度以上18度未満 |
杜氏 | 大谷努(越後杜氏) |
製造年月 | H30/10 |
容量 | 1.8L |
価格 | 4,185円(税別) |
購入 | 月井酒店 |
忠愛(ちゅうあい)「純米大吟醸」播州愛山しずく酒 YouTube
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