昨晩は山口県の旭酒造株式会社さんが醸す、獺祭(だっさい)「純米大吟醸」磨き二割三分発泡にごり酒をいただきました。
これまでクリスマス(聖夜)限定とされてきた磨き二割三分の発泡にごり酒が、通年商品となって登場しました。もちろん聖夜限定もそのまま存在しています。装いの違いは、写真のような通年商品に対し、かぶせ紙が白でタッセルが付いていない赤と緑の紐で縛ってあります。ラベルは、「磨き二割三分発泡にごり酒」の部分が黒色に対し聖夜限定は金の箔で、代わりにタイトル間の「Sparkling23」が通年商品の金箔に対し黒色です。
そう言えば昨年もこの時期に獺祭のスパークリングを飲んでいました。39と50を飲み比べたところ、甘味の点で50が好みだった記憶。
磨いてない方が好みだったわけですが、今回はさらに磨いた23……。何にせよ、このスペックを飲むのは初めてなので楽しみです。
シャンパンボトルの首の部分のアルミ包装をはずし、針金をほどいて指で押し上げていき、シュポン!と栓を飛ばす。良く冷やしたおかげか?、吹かなかったので上澄みに近い状態を飲むことができました。吟醸グラスに注ぐと、びっしりと気泡がつきます。ほんのりにごった程度。
上立ち香は、穏やかながら心地よくマスカットを思わせるように香ります。冷えすぎているためか?想定よりも香り少な目で、鼻を近づけすぎてピチっと弾けた気泡が当たる。
含むと、チリチリと舌に当たる炭酸の刺激に、キリリと引き締まったほのかな旨みがのっかる。口中で炭酸がおさまると、ほんのり甘味が顔を出す。おっ?と思った時には何もなく、次へと導かれる一連の流れ。それも極々自然に…。
もう一度注意深く含む。今度はもう少し濁る。舌ざわりが若干違うものの、穀物由来の雰囲気は微塵もない。ただ綺麗な炭酸水を摂っているかのように錯覚するが、遅れてくるアルコールに酒であることを思いだす。やはり後半で感じるほのかな甘み一瞬。深く息をはき、穏やかな気分に浸る。美術館で気に入った絵の前に立つと、どれくらいそこに引き込まれていたのか分からなくなる時がある。空になったグラスに気づいたとき、どれくらいそうしていたのかと思いつつ、もう一度盃を満たす。旨いっす。
時をもあやつるかのような、このお酒。贅沢なクリスマスをすごすことができました。
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」磨き二割三分発泡にごり酒 データ
醸造元 | 旭酒造株式会社(山口県岩国市) |
---|---|
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
使用米 | 山田錦23%精米 |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 0.8 |
アルコール度 | 14度 |
杜氏 | 西田英隆(取締役製造部長) |
製造年月 | 2016/10/A |
容量 | 720ml |
価格 | 6,600円(税別・箱入り) |
購入 | 佐野屋酒店 |
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」磨き二割三分発泡にごり酒に関するリンク
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