先日飲んだお酒の紹介です。静岡県の英君酒造株式会社さんが醸す、英君(えいくん)「純米」愛山ノ山廃をいただきました。
なぜいつもの書き出し「昨晩は…」ではないのか?。それは瞬殺してしまったからです。4GBで購入して失敗した!と思わせてくれるお酒も珍しいです。
新たに一升瓶で購入することになりますが、じっくりしみじみ味わってから、ブログにUPしようと考えること一週間、ブログを書かないと言う我慢ができず、記事にしております。
しみじみ飲んで今とは違う感想など、これは!と思ったらまたその時に追記いたします。
英君が愛山の山廃を仕込むにあたって、ある行動をとったことが、昨年話題になりました。
いきなり高額な愛山で山廃を仕込んで失敗しないように前もって練習で仕込んだ山廃純米が「石橋ヲ叩イテ渡ル」として出荷されたのです。この山廃がまた旨かったんですよね~。何本消費したことか。…で、満を持して登場したはずの「愛山ノ山廃」を、いつでも購入できるだろうっと高を括っていたら品切れ。。。今期になってようやく自宅でじっくりと味わえます。
裏ラベルには、
このお酒は幻の米、兵庫県産愛山を高度精米し、じっくりと低温で仕込んだ山廃造りの純米酒です。冷や、燗のどちらでもお楽しみいただけます。
とあります。冷酒から、42℃ほどの燗までで楽しみました。
まずは冷酒でいただきます。上立ち香は心地よく穏やかに、藤の花を思わせるように香ります。おっ、久しぶりの感覚。藤ならぬ富士の華なのか。
含むと、心地よいほのかな酸と適度な甘みが融合して、流れ込んできます。旨みに米米しいイメージはなく、昔トラウマになったような山廃の嫌なイメージは微塵も感じられません。しかし旨みは十分。
もう一度注意深く含む。65%と言う精米歩合からは想像できないような綺麗さを感じます。好みの甘さがそう感じさせるのか?。後半は捌け良く、きっちりと引いていきます。
人肌まで燗にしてみました。もはや酸すら感じられない。程よい甘味のみがつるっと滑り込んで来るや否や、口中から蒸発したかのように消えています。危険だ…、温度を少し上げただけで、かなり危険な酒に変貌しています。
もう少しだけ温度を上げてみました。推定42℃、我が家にとってはやや温かめの温度帯。人肌燗と変わらない消え方。速い、もうない!。次を流し込む。染みわたるような温度とほのかな甘み、そして収束。う~む。旨いっす。
人肌燗が最強と思っていた自分ですが、温かいと感じる温度がこれほどまでに癒してくれるとは!。お勧めです。
※コストパフォーマンス部門 由紀の酒 Best of the year 2016 入賞
英君(えいくん)「純米」愛山ノ山廃 データ
醸造元 | 英君酒造株式会社(静岡県静岡市清水区) |
---|---|
使用酵母 | 静岡NEW5 |
使用米 | 兵庫県産愛山65%精米 |
日本酒度 | +6 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度 | 15度以上16度未満 |
杜氏 | 粒来保彦 |
製造年月 | 28/10 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,450円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
英君(えいくん)「純米」愛山ノ山廃に関するリンク
日本酒ガイド > 静岡県 > 英君(えいくん)英君酒造株式会社
英君(えいくん)「純米」愛山ノ山廃に関するブログ
2015/12/06 英君(えいくん)山廃「純米」石橋ヲ叩イテ渡ル
英君(えいくん)山廃「純米」石橋ヲ叩イテ渡ル
静岡県の英君酒造さんが醸す、英君(えいくん)山廃「純米」石橋ヲ叩イテ渡ルを飲んだ感想。杯が進んでいくと、すっかり食卓に馴染んだ英君がそこにいる。いつもなら、あれと飲み比べとか、今度はあれを飲んでみようとなるが、気が付くともう一度自然に英君を燗にしている。早くなくなるわけだ。
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