昨晩は広島県の株式会社今田酒造本店さんが醸す、富久長(ふくちょう)「純米吟醸」GENKEIをいただきました。
先日、5月17日(日)に富久長の蔵元、今田美穂さんをお迎えしてオンライン日本酒会を開催しました。その時に合わせて準備したお酒で、扁平精米のものと原形精米の二種類を購入いたしました。順に紹介するシリーズ第二弾、「純米吟醸」GENKEI(原形精米)です。
心白の形に応じて、従来の球形か、扁平か、原形が良いのかを選ぶことができる時代になりました。八反草は比較的「心白」が中心部で大きいので、原形精米が向きそうですが、60%精米で従来の球形精米の40%精米に相当するタンパク質を削ることができるそうです。
ここで裏ラベルの内容も引用いたします。
精米歩合から米のカタチへ
これが、扁平精米。
三浦仙三郎が確立した軟水醸造法と、日本で初めての動力精米機を開発した「サタケ」(東広島市)の精米技術によって生まれた広島吟醸酒。120年余りの月日を経て、吟醸酒は新たなステージへ扉を開きます。イノベーションの着眼点は米のカタチ。米を球形に磨く従来型から、薄く磨く扁平精米と玄米と同じ形に磨く原形精米へ。最新鋭の精米機が精米60%で従来型の精米40%と同じたんぱく質の削減率を実現。この「富久長 GENKEI」は、新時代の吟醸酒です。
富久長(ふくちょう)「純米吟醸」GENKEI レビュー
開栓は5月17日で、三週間が経過しています。いつもの一合蛇の目猪口に8分目ほど注ぎます。比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんど着いていません。品温はいつもより低目で頂いております。
上立ち香は、穏やかで明確でないものの、バナナの様に香ります。扁平精米のお酒同様、一合蛇の目猪口ではわからなかったので、後日吟醸酒グラスで見つけたバナナ。精米以外は全て同じ造りなんですが、香りの感じ方が違います。
含むと、…、味も違う!。ん?、ガス感?。ジリジリとした酸を感じます。甘味は扁平精米のものと同様に非常に僅かで、幅のある押し出しがグイグイ迫ってきます。後半も口中に凹凸となって乱立し、柔らかく徐々に引き上げていきます。
もう一度注意深く含む。これは!完熟メロンだ。甘味は熟しきらない「シュク」っとした歯ごたえがある時の方が確実に甘いが、熟しきった柔らかさはジューシーなイメージを感じる。熟しきった分発酵が進み、ピリピリとガス感を放つ。旨いっす。
このブログ書いていたら、強烈にメロンが食べたくなったので買ってきました。食べる前にカメラでも食べる。撮影の構成まで含めると、一時間くらいかけていただきました。いろいろなアングルや表現方法を探っていると、しずくが落ちてきました。
この日合わせたのは、茄子の煮びたし。これだけ旨味を吸い込むと野菜と言うのが信じられません。その柔らかな食感が、富久長の柔らかさと融合。お試しあれ。
富久長(ふくちょう)「純米吟醸」GENKEI データ
醸造元 | 株式会社今田酒造本店(広島県東広島市安芸津町) |
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使用米 | 広島県高宮町産八反草60%精米 |
使用酵母 | - |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | 0.7 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 三津大川水系(軟水)) |
杜氏 | 今田美穂(兼蔵元) |
製造年月 | 2020/02 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,800円(税別) |
購入 | 酒泉洞堀一 |
富久長(ふくちょう)「純米吟醸」GENKEIのYouTube
富久長(ふくちょう)「純米吟醸」GENKEIに関するリンク
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