昨晩は滋賀県の株式会社福井弥平商店さんが醸す、萩の露(はぎのつゆ)「特別純米」十水仕込 雨垂れ石を穿つをいただきました。
肴糀醸やしろさん一周年記念の会で、このお酒はひと際光って感じました。蔵元の福井さんにその場で蔵見学をお願いし、夏休みに福井弥平商店さんを見学させていただきました。そのときに購入してきたもので、山田穂(やまだぼ)、渡舟(わたりぶね)、山田錦(やまだにしき)の米違い3種と「雨垂れ石を穿つ」を、順に紹介していくシリーズ第4弾です。
十水(とみず)仕込とは、白米の投入量に対する仕込み水の割合で、白米1石(150kg)当たり汲水量1石(180L)、汲水歩合120%となる仕込み方法です。
ちなみに現代の一般的な仕込みに使う水の量は、汲水量1石5升(189L)は十半(とうれいはん)、1石1斗(198L)は十一水(じゅういちみず)、1石1斗5升(207L)は十一水半となります。十水仕込はこれらと比べて汲水量が少ない仕込み方法となるため、濃いお酒となります。
オフィシャルサイトには…、
江戸時代の人たちは、こんなにも旨い酒を飲んでいたのか!古の醸造法「十水仕込」による、今まで経験したことの無い深い味わいと美味しさにびっくりします。
とあります。深い味わいと美味しさを堪能したいと思います。
開栓後2ヶ月が経過しています。購入当日の旅行中に全部飲んでしまいそうでしたが、ブログにUPするために一合瓶に取り分けておきました。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。非常にうっすらと黄色く色づき、透明感があります。
上立ち香は穏やかながら心地よく、バナナのように香ります。そこにほんのり芳香感が混ざり、何とも落ち着く香りが出ています。
含むと…、まさに濃醇、これぞ濃醇。雑味は奥にしまい込み、見事に表現されている深い甘味。トロっとした粘度すら感じるかのような口当たりも、後半になると冷えた温度の助けもかりて、気持ちよく切れていきます。
もう一度注意深く含む。この旨み!、これは名古屋名物「きしめん」だ!。起伏を感じさせない、平らに伸ばされた甘味。つるっとした、滑り良い喉ごし。押すと跳ね返るかのような、弾力ある飲み応え。旨いっす。
萩の露(はぎのつゆ)「特別純米」十水仕込 雨垂れ石を穿つ データ
醸造元 | 株式会社福井弥平商店(滋賀県高島市) |
---|---|
使用米 | 麹米、山田錦55%精米、掛米、吟吹雪60%精米 |
日本酒度 | -5.0 |
酸度 | 1.6 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 比良山系伏流水(軟水) |
杜氏 | 中倉恒政(能登杜氏) |
製造年月 | 29/08 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,350円(税別) |
購入 | 株式会社福井弥平商店 |
萩の露(はぎのつゆ)「特別純米」十水仕込 雨垂れ石を穿つに関するリンク
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