昨晩は福島県の松崎酒造店さんが醸す、廣戸川(ひろとがわ)「純米吟醸」をいただきました。
由紀の酒 Best of the year 2015のコストパフォーマンス部門に※1.廣戸川(ひろとがわ)「純米大吟醸」夢の香を選出させていただいたこともあり、他のスペックも飲んでみたいと思っていました。
この純米吟醸も使用米は夢の香です。夢の香については※1.廣戸川「純米大吟醸」夢の香に詳しく記載いたしましたので、併せてご参照ください。
また、SAKE COMPETITION 2016の純米酒部門で、廣戸川「特別純米」がGOLDに輝いていますので、これと一緒に購入いたしました。飲み比べるのも楽しみですが、まずはこの「純米吟醸」をじっくりと味わってみたいと思います。
上立ち香は、穏やかながら心地よくマスカットのように香ります。栗のような香りも僅かに混ざる。香りの強さは程よく、食事の邪魔をしない程度に、かつ吟醸酒らしく好感が持てます。
含むと、来たぁ~、これまた程よい甘味が、ほどほどにほどけます。飲み手との間合いを計っているかのようなリードジャブ。「こんなジャブでは、物足りねーぜ!。」と踏み込もうとすると、何かを狙っているような目の奥の光。
こちらも強打はやめてシイタケ、長ネギ、っと左のジャブを繰り出す。
しかし最小限の動きで見事に捌かれ、ノーモーションで肩から一直線に繰り出される溶けた甘味の左。
何とかかわし、こちらも少し回転を上げ、フリッカーぎみにエノキダケ。これも見事に捌かれる。左の差し合いは互角か?。しかたねぇ、ちょっと誘ってみるか、っと鶏もも肉の右ストレート。
これも見事に捌きつつ右のカウンターを合わせてくる。こちらとしても想定通り、しかしカウンターのキレが見事すぎて、先に当てられる。脳が揺さぶられるような旨み。
もう一度注意深く含む。こんどはさっきのようにはいかねぇぜ、呼び込みすぎたのはわかっている。こちらもさらに回転を上げ、やや癖のあるパクチーからの、鶏もも肉!。しかしさっきのカウンターが効いているのか、うまく踏み込めない。足にきている。最後は何を食らったのか覚えていないが、遠くの方でゴングが鳴る。天井のライトと共に、相手の目の奥の光を記憶して就寝。旨いっす。
廣戸川(ひろとがわ)「純米吟醸」 データ
醸造元 | 松崎酒造店(福島県岩瀬郡天栄村) |
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使用米 | 福島県産夢の香50%精米 |
日本酒度 | +2 |
酸度 | 1.4 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 釈迦堂川伏流水(軟水) |
杜氏 | 松崎祐行(兼蔵元) |
製造年月 | 2016/09 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,500円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
廣戸川(ひろとがわ)「純米吟醸」に関するリンク
由紀の酒 > 日本酒ガイド > 廣戸川(ひろとがわ)松崎酒造店
廣戸川(ひろとがわ)「純米吟醸」に関するブログ
※1.2015/10/15 廣戸川(ひろとがわ)「純米大吟醸」夢の香
廣戸川(ひろとがわ)「純米大吟醸」夢の香
福島県の松崎酒造店さんが醸す、廣戸川(ひろとがわ)「純米大吟醸」夢の香を飲んだ感想。何なんでしょう?、この違和感のなさ。すでに、そこにいて当たり前のような存在になってます。人肌までの燗でこの馴染みは同様に楽しめるが、冷酒での馴染みが秀逸。
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