昨晩は愛知県の丸一酒造株式会社さんが醸す、ほしいずみ「純米大吟醸」滔々(とうとう)をいただきました。
岐阜の酒のひろせさんに扱いがあり、試飲させていただいた時に気に入り、非常に気になっていた銘柄です。
丸一酒造さんの商品撮影をする機会をいただき、6月29日に蔵に行ってまいりました。このお酒はその時に何本かお願いしてきたもので、順に紹介していくシリーズ第二弾です。
ぱっと見で稲という字と勘違いしておりましたが、「とめどなく」「淀みなく」流れると言う意味の滔々(とうとう)です。
こんこんは尽きることなく盛んにわき出る。春はあけぼのの、ようようは(だんだん、徐々に)と記憶しています。滔々(とうとう)、滾々(こんこん)はまだ現役っぽいのですが、ようようは普段使わないので古文のイメージか。少し感想に取り入れてみます。
ほしいずみ「純米大吟醸」滔々(とうとう) レビュー
開栓は8月7日(日)で、約2週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんど着いていません。
飲用温度は低目の10℃くらいです。上立ち香は、ほどよく華やかに、マスカットを思わせるように香ります。大吟醸らしい我が家好みの香りです。
含むと、…。何という「スルスル」スムースさ!。「ツルツル」と滑り良く「しんしん」と落ち着いた印象の奥に、「こんこん」と湧き出てくる「キラキラ」光る綺麗な甘み。酸は気持ち良く抑え込まれているが、後半は見事に、まさに「とうとう」と引き上げていきます。香りとも相まって、極上の正統派大吟醸。
もう一度注意深く含む。ラベルにも引き寄せられたかもしれないが、あきらかにこのお酒の印象は涼し気なブルー。これは、蹲(つくばい)に浮かぶ紫陽花(あじさい)だ。とうとうと流れ出る水が作り出す旨味の波紋は、美しい紫陽花をさらに神聖なものへと昇華し、止まっている画とは思えないほどの流れを感じます。旨いっす。
蹲(つくばい)に浮かぶ紫陽花(あじさい) 2022-06-12撮影
SONY α7Ⅳ
SIGMA MC-11
Carl Zeiss Apo-Sonnar 2/135 ZE
f/2、1/500sec、ISO-100、WB-5500K
この日に合わせたのは、カプレーゼ。トマトの酸味、モッツァレラの旨味が、イタリアンドレッシングと一緒になって、ほしいずみの心地よい香りや旨味を持ち上げます。お試しあれ。
ほしいずみ「純米大吟醸」滔々(とうとう) データ
醸造元 | 丸一酒造株式会社(愛知県知多郡阿久比町) |
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使用酵母 | - |
使用米 | 山田錦40%精米 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | 1.0 |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 阿久比(あぐい)地区浄水ろ過(軟水) |
杜氏 | 神谷尚宏(社員杜氏) |
製造年月 | 2022/06 |
容量 | 1.8L |
価格 | 8,000円(税別) |
購入 | 丸一酒造株式会社 |
ほしいずみ「純米大吟醸」滔々(とうとう)のYouTube
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