昨晩は愛知県の関谷醸造株式会社さんが醸す、蓬莱泉(ほうらいせん)「純米大吟醸」空 生原酒をいただきました。
空にしろ吟にしろタンク熟成の後出荷されますが、タンクに入りきらなかった半端分が生のまま出荷されることがありました。近年では吟は時々みかけましたが、空はほとんど見ることがありませんでした。
ゴールデンウィークか年始に本社蔵にて販売される量り売りが、空スペックの生原酒と言うことで、よく購入しにいったものです。
また一部の地元酒販店にはチタンタンクで量り売り用が出荷されています。
一宮の酒販店「酒のきまた」さん命名?の「謎の純米大吟醸」は、空スペックの中から出来の良さそうな華やかなものを、シングルタンクで瓶詰したもの。これも旨いんですよね~。
今回は、そう言った簡易ラベルの空スペック生ではなく、新たなラベルデザインでの空の生と言うことで、何とか入手させていただきました。
見ての通り、撮影は大変でした。黒いラベルに黒い文字、由紀の酒的逆光撮影では、普通ではまず写りません。ライティングして艶の部分を光らせれば、文字も浮き上がるのですが、ハイライトが多く入るのを好まないので、艶消しの部分を明るくするライティング(女優ライト)で勝負しました。
蓬莱泉「空」についての詳細は、オフィシャルサイトよりも内容が濃いと自負できる、弊サイトの「空マニア」を最下部リンクからご参照ください。
蓬莱泉(ほうらいせん)「純米大吟醸」空 生原酒 レビュー
開栓は5月30日(日)で約3週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、心地よく華やかにマスカットを思わせるように香ります。流石に生原酒らしい活き活きとしたイメージの香りで、香りだけでも元気をいただけるよう。コロナ禍で世間は自粛ムードではありますが、我々飲み手を元気づける意図もあったかのよう。
含むと、…、うあ~旨い!。何という綺麗な甘み。酸は抑えめながら艶やかに存在し、全体を引き締めています。この美しさで思い出しましたが、掛米の精米歩合が40%となった「謎の純米大吟醸」を、まだ飲んでいませんでした。もちろん5%さらに磨きがかかった先入観もあるとは思いますが、後半の捌けも潔く一連の流れが異様に速く感じます。
もう一度注意深く含む。この瑞々しい美しさ。これはCarl Zeiss Apo Sonnarで捉えた「雨上がりの紫陽花」だ。アポクロマート設計独特の紫の色調は気品あふれ、美しい水滴は心地よくハイライトが入りプルプルしています。旨いっす。
この日に合わせたのは、ソラマメの天ぷら。しかも揚げたてをつまみ食いしながら♪。「子どもたちもまだ降りてきてないのに!」と怒られながらも先に食べる美味しさは例えようがない(笑)。相当な旨味だが、空生が見事に応じる。お試しあれ。
蓬莱泉(ほうらいせん)「純米大吟醸」空 生原酒 データ
醸造元 | 関谷醸造株式会社(愛知県北設楽郡設楽町) |
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使用米 | 麹米掛米共、山田錦40%精米 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.2 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 奥三河湧き水(軟水) |
杜氏 | 荒川貴信(本社蔵杜氏) |
製造年月 | 2021/05 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,250円(税別) |
購入 | 関谷醸造株式会社 |
蓬莱泉(ほうらいせん)「純米大吟醸」空 生原酒に関するYouTube
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