昨晩は静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「大吟醸」28 Nobilmente(ノビルメンテ)2019をいただきました。
今年の1月9日(日)に小規模な新年会を実施いたしました。その目玉として大切に冷蔵保管していた、醴泉(れいせん)「純米大吟醸」玉(ぎょく)2019BYと、このNobilmente(ノビルメンテ)2019の飲み比べをいたしました。
価格的には差がありますが、どちらもフラッグシップ的な位置づけで精米歩合も同じ28%と言うことで、飲むときは一緒にと思っておりました。どちらがどうと言うのではなく、方向性の違いを探ってみたいと思います。
磯自慢のNobilmente(ノビルメンテ)についておさらいしておきます。オフィシャルサイトの商品説明には、
兵庫県の米産地の特A地区、東条秋津の山田錦を28%まで精白、この米を麹米・掛米ともに100%、贅沢に使用しました。約50日という時間をかけ丁寧に育てた醪を酒袋に詰めて上槽、余分な圧をかけることなくゆっくりと搾ります。この上槽作業の1時間前、1トンの酒米に対し65リットルの純アルコールを添加。麹に潜む香気成分を引き出すことにより、フルーティさと透明感の増した仕上がりとしました。まさにNobilmente(高貴な、上品な、気品のある)の名にふさわしい、磯自慢の新しい大吟醸と自負いたしております。
とあります。
またラベルには、
17~18世紀のヨーロッパ文化の中心はイタリアにあり、この音楽用語は作曲家の意図をより正確に伝えるための手段として書かれた非常に重要なキーワードでございます。東条山田錦秋津特上米(ライスグレーダー上)を極限近くまで精米し、愛情を注いで醸した醪は神秘なまでな香味を備えております。その崇高な透明感な雫をお試しいただくひとときに、Nobilmente「気品のある・上品・高貴」を感じていただければ幸いと存じ命名しました。
とあります。全体量に対して僅かなアルコール添加量を明記するあたり、非常に好感がもてます。他にもやっていることに自負があるからこその細かい表記の裏ラベルは、素晴らしいです。
このお酒も例の如く、由紀の酒オフ会相談役のMASAさんにお願いしました。
磯自慢(いそじまん)「大吟醸」28 Nobilmente(ノビルメンテ)2019 レビュー
開栓は一年半ほど前で、小瓶に入れ保管しておりました。いつもの一合蛇の目猪口に五分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
飲用温度は12℃くらいです。上立ち香は、穏やかながら心地よくメロンを思わせるように香ります。静岡らしいイメージの香りながら、それだけではないバランスの良さを感じます。
含むと、…、あ、あ、綺麗。…、もう口中に無い。。冷やし過ぎてはいないはずなんですが流石に雑味は皆無で、滑り良くなんの抵抗もなく喉を通りすぎ、消えてしまいました。日本酒ブロガー泣かせなお酒だぁ。
注意深く含む。甘味をそこそこ感じるのにそれと感じさせないほど不純物を排除し、むしろ実はドライだったのではと思わせる後半の後切れの良さ。酸はほぼ感じることはなく、つるっつるの無抵抗感。
もう一度注意深く含む。醴泉との方向性の違いと言うことで、あえて同じ花で例えます。これは洋蘭のカシフレークだ。キラキラ光る点光源が美しく丸い玉となり、花弁も気持ち良く溶けるように主題の彩りに誘ってくれます。旨いっす。
この日に合わせたのは、酒友が持ち込んでくれた、リンゴを蜂蜜とレモンで炊いたものにクリームチーズ乗せ。素晴らしい取り合わせ!。程よい甘味と酸味が磯自慢をさらに甘くする。お試しあれ。
磯自慢(いそじまん)「大吟醸」28 Nobilmente(ノビルメンテ)2019 データ
醸造元 | 磯自慢酒造株式会社(静岡県焼津市) |
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使用米 | 兵庫県特A地区東条秋津特上米AAA山田錦28%精米 |
使用酵母 | 自社保存株(酢酸イソアミル系) |
日本酒度 | +6 |
酸度 | 1.2 |
粕歩合 | 68% |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 大井川伏流水(軟水) |
杜氏 | 多田信男 |
製造年月 | 2019年11月 |
容量 | 720ml |
価格 | 20,000円(税別、静岡県内) |
購入 | MASAさんにお願いしました。 |
磯自慢(いそじまん)「大吟醸」28 Nobilmente(ノビルメンテ)2019のYouTube
磯自慢(いそじまん)「大吟醸」28 Nobilmente(ノビルメンテ)2019に関するリンク
日本酒ガイド > 静岡県 > 磯自慢(いそじまん)磯自慢酒造株式会社
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