昨晩は静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「本醸造」別撰山田錦をいただきました。
由紀の酒突撃隊長のMASAさんにお願いして、磯自慢のブルーボトルあたりの高級なところから本醸造まで何種類か購入いたしました。しばらくは磯自慢祭りとなります♪。順に紹介していくシリーズ第三弾、「本醸造」別撰山田錦です。
磯自慢の本醸造は、このブログでも4本紹介しております。オフィシャルサイトにも記載があるスペックですが、この本醸造は初となります。兵庫県東条産(特A地区)特等の山田錦を全量使い、精米歩合も60%と吟醸のような贅沢な仕込みながら、価格は本醸造の域を出ていません。
例によって裏ラベルの文言も引用しておきます。
[別撰]本醸造「磯自慢」は酒造好適米、特A地区産山田錦を60%まで精白し、南アルプス間ノ岳を源泉とする名水大井川伏流水を用いて冷蔵仕込室で低温でゆっくりと発酵させます。長年蓄積した麹造りと優良な酵母(自社培養)を利用、丹精を込めて手造りしたお酒は吟醸香を漂わせ、深いまろやかな含み香を持った爽やかな仕上りになっております。できる限り冷やしてお試し下さい。燗にする時はぬる燗程度でお願い致します。
とあります。深いまろやかな含み香を持った爽やかな仕上り。楽しみです。
開栓は二か月ほど前で、四合瓶にヘッドスペースがない状態まで入れ保管してありました。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかでマスカットのように香ります。開栓当初に混ざっていた揮発感は幾分薄れ、香り自体も大人しくなっています。
含むと、オイリーな雰囲気と表現しても過言ではないほど、低酸なマルンとした口当たり。粘度と言うほどではないが、ざらついた舌の凹凸を埋めるように馴染み、ほのかな甘みが滑り良く流れていきます。後半はタイルの隙間の目地に残された僅かな余韻を残し収束。
もう一度注意深く含む。しゅっと通り過ぎるのではなく、するすると流れる時間軸。これは、ほっと一息ついた時にたまたま見ることができた夕日だ。じわじわと増していく美しさ。反射した雲までも美しく、収束してみると短い時間だったと思わせる一連の感覚。旨いっす。
この日に合わせたのは、豆腐田楽。熱々、ふくっとした食感。包み込まれる味噌の甘味に、磯自慢のほのかな甘みが融合していました。お試しあれ。
磯自慢(いそじまん)「本醸造」別撰山田錦 データ
醸造元 | 磯自慢酒造株式会社(静岡県焼津市) |
---|---|
使用米 | 兵庫県特A地区東条産特等山田錦60%精米 |
使用酵母 | 自社保存酵母 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.2 |
アルコール度 | 15度以上16度未満 |
仕込水 | 大井川伏流水(軟水) |
杜氏 | 多田信男 |
製造年月 | 2018年07月 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,431円(税別、遠方は送料の違いあり) |
購入 | MASAさんにお願いしました。 |
磯自慢(いそじまん)「本醸造」別撰山田錦のYouTube
磯自慢(いそじまん)「本醸造」別撰山田錦に関するリンク
日本酒ガイド > 静岡県 > 磯自慢(いそじまん)磯自慢酒造株式会社
磯自慢(いそじまん)「本醸造」別撰山田錦に関するブログ
2015/06/14 磯自慢(いそじまん)「特別本醸造」生酒原酒
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「特別本醸造」生酒原酒を飲んだ感想。しぼりたて生酒原酒と言う言葉からは想像もできないほどの、落ち着いた穏やかな優しい甘味。なるほど口上通りのまるい味わいです。
2016/02/16 磯自慢(いそじまん)「特別本醸造」特撰山田錦
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「特別本醸造」特撰山田錦を飲んだ感想。まるで客が望むものを理解し、今度はそっと「ここでしょ?欲しいのは。」とサジェッションしてくれたかのよう。
2016/04/06 磯自慢(いそじまん)「本醸造」しぼりたて生貯蔵
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「本醸造」しぼりたて生貯蔵を飲んだ感想。土台にいるミネラルはなんとなく硬さのようにも感じるので、熟成後の変化も楽しめそうです。飲みすすんでいくと、最初に感じた硬水はやや柔らかくなり、舌を撫でるようになりました。ふ~♪と大きく息をする。至福のひと時。
2004/10/24 磯自慢(いそじまん)「本醸造」県内限定低温貯蔵酒
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「本醸造」県内限定低温貯蔵酒を飲んだ感想。今まで飲んだ磯自慢に共通している酸味の少ない綺麗な造りを感じ、熟成酒らしい落ち着いた飲み口で盃を重ねられそう。自分の好きな静岡吟醸の特徴とも言える日本酒度からは想像もできないような、ほんのりと感じる甘味。
コメント