昨晩は静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田をいただきました。
自宅でじっくりといただくのは16年ぶりのブルーボトルですが、贅沢にテロワール違いで飲み比べをしております。山田錦の最高峰と言われる秋津地区の中でも、細かく田んぼを指定し、それぞれ古家(ふるけ)、常田(つねだ)、西戸(さいど)となっています。前回紹介した西戸に続き、今回は常田です。
地元愛知県で磯自慢を入手するのは非常に困難ですが、このお酒は由紀の酒オフ会相談役、突撃隊長のMASAさんにお願いいたしました。感謝。今ならクロカル熱田本店でも、純吟、吟醸、特別本醸造を飲み比べることができます。
例によって裏ラベルの文言も引用しておきます。
純米大吟醸「磯自慢」は酒米に最好適の“山田錦”(下記参照下さい)を使用。高度に精白して、南アルプス、間ノ岳(日本百名山)を源泉とする名水、大井川伏流水を用いて超低温で、ゆっくりと醗酵させます。其の秘法は天保年間より蓄積した麹造りと優良な酵母の利用によります。収量を度外視して造られたお酒は当然神秘なまでの吟醸香を漂わせ非常に奥深い味わいを持ちます。【繊細、敏感な芸術品ですのでお飲みになるまでは必ず冷蔵庫に保管、開封後は、お早目に冷やしたままお召し上がり下さい。】
とあります。
磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田 レビュー
開栓は十ヶ月ほど前で、小瓶に入れ保管しておりました。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、比較的華やかで洋梨を思わせるように香ります。おっ、西戸と比べると幾分印象の違う香り。若干バナナのような雰囲気も混ざる。
含むと、想定以上のメリハリ。西戸との差として感じる甘味と酸味の起伏。単独では気づかないであろう艶やかな酸。一転、後半は非常に似た雰囲気で、酸と共に捌けていきます。
もう一度注意深く含む。西戸と同じような黄色い花なれど、前半に見せるポップな筋肉美。これはフクジュソウだ。それほど大きな花ではないが、確かな存在感。そして何とも可愛らしい、ぷっくりとした茎。旨いっす。
この日に合わせたのは、ホワイトクリームソースのオムライス。綺麗なお酒を合わすには、少し食事が濃いかなぁとも思いましたが、由紀さんちゃんと考えてました。キノコやアサリの出汁はしっかり目ながら、クリームは薄めでした。普段ならあるチーズトッピングも今日はなし。このオムライスが絶妙に磯自慢に合っていました。お試しあれ。
磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田 データ
醸造元 | 磯自慢酒造株式会社(静岡県焼津市) |
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使用米 | 特A地区東条秋津常田産特上米山田錦40%精米 |
使用酵母 | 自社保存酵母 |
日本酒度 | +3~+5 |
酸度 | 1.25 |
粕歩合 | 60%~65% |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 大井川伏流水(軟水) |
杜氏 | 多田信男 |
製造年月 | 2018年9月 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,081円(税別、静岡県内) |
購入 | MASAさんにお願いしました。 |
磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田のYouTube
磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田に関するリンク
日本酒ガイド > 静岡県 > 磯自慢(いそじまん)磯自慢酒造株式会社
磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル常田に関するブログ
2020/01/10 磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル西戸
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「純米大吟醸」ブルーボトル西戸を飲んだ感想。これは!この時期にまるで時を忘れたかのように咲く「カレンデュラ」だ。等倍マクロの世界を見ているかのように、その世界に入り込む。中央でクッキリと見える可愛らしいフィボナッチ数列。周囲は絶妙に溶ける。
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