昨晩は静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55をいただきました。
磯自慢のラインナップの中で、特別純米は珍しく、自分が記憶しているのは一年半ほど前に紹介した、青春(サミュエル・ウルマン)の別バージョン、山田錦58%精米くらいです。この商品もオフィシャルサイトで確認すると輸出用となっていますが、はせがわ酒店さんで扱いがあるのは確認しています。SAKE COMPETITION2019においてSILVER受賞やIWCの純米酒の部でトロフィーを受賞していますが、その受賞歴も然ることながら磯自慢の雄町と言うところに惹かれます。
このお酒も例の如く、由紀の酒オフ会相談役のMASAさんにお願いしました。
裏ラベルの文言も引用しておきます。
特別純米雄町55は、好適米に岡山県赤磐地区産‘雄町’を使用、精米歩合55%に精白し、雄町の酒米に適した酵母(酢酸イソアミル・伝統酵母)を使用、そして雄町米を醸すのに適合した秘伝の麹造り、南アルプスを源泉とする大井川伏流水(軟水)を用いて低温で大切に醗酵。綺麗に洗浄した酒袋(搾機)から垂れた雫は、日本料理は勿論、洋食、魚卵、チーズ、苺などのフルーツとも相性が良いかと存じます。お試し下さい。
とあります。洋食、魚卵、チーズ、苺♪。イチゴの中でも以前寺岡社長のおっしゃっていた、酸味のあるイチゴですね。楽しみです。
磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55 レビュー
開栓は一年半ほど前で、小瓶に入れ保管しておりました。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よく白桃を思わせるように香ります。純米表記でも、しっかり目に感じる吟醸香がすでに磯自慢のオーラを纏っています。
含むと、…、これまでいろいろな磯自慢を飲んできましたが、想定外の雰囲気の味の出方。プラスに切れていても、どこか感じるほのかな甘みが磯自慢らしさと思っていましたが、旨味とほのかな苦みのバランスは甘味を探すのが困難で、ドライなイメージを持っています。中盤からふっくらしはじめるが、潔く捌けていき収束。この辺りはいかにも磯自慢らしい、質の高さを感じさせます。
もう一度注意深く含む。伝統技法に裏打ちされた、落ち着いた佇まい。これは!京都東山の二寧坂から見る八坂の塔だ。複雑に組み合わされた純和様建築。そしてこのオーラ。旨いっす。
思い浮かんだ曲は、中森明菜の「脆い午後」。
この日は残念ながらイチゴを用意できなかったので、酸味は京都土産の千枚漬け。昆布がプラスされたものと、柚子がプラスされたものの二種ですが、断然柚子がイイ感じ。お試しあれ。
磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55 データ
醸造元 | 磯自慢酒造株式会社(静岡県焼津市) |
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使用米 | 岡山県赤磐地区産雄町特等米55%精米 |
使用酵母 | 自社保存酵母 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.2 |
粕歩合 | 45%~50% |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
仕込水 | 大井川伏流水(軟水) |
杜氏 | 多田信男 |
製造年月 | 2018年2月 |
容量 | 720ml |
価格 | 2,250円(税別、静岡県内) |
購入 | MASAさんにお願いしました。 |
磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55のYouTube
磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55に関するリンク
日本酒ガイド > 静岡県 > 磯自慢(いそじまん)磯自慢酒造株式会社
磯自慢(いそじまん)「特別純米」雄町55に関するブログ
2018/12/30 磯自慢(いそじまん)「特別純米」山田錦58
静岡県の磯自慢酒造株式会社さんが醸す、磯自慢(いそじまん)「特別純米」山田錦58を飲んだ感想。このこの瞬間の美しさ!。これは、先日仕事から帰宅して車から降りたとき、偶然見ることができたふたご座流星群だ。大三角形を横切るように走った二筋の流星。
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