昨晩は岐阜県の武内合資会社さんが醸す、一酔乃夢(いっすいのゆめ)「本醸造」生原酒をいただきました。
今期R2BYから中島行一杜氏となり、記憶が確かであれば6タンク目。文字通り水に慣れたころのお酒です。酒のひろせさんにて試飲販売をされていたので、一滴千山を中心にいろいろ試飲させていただきました。もちろん赤い瓶に入った「彗星」も美味しかったのですが、その中で気に入ったのが、この本醸造でした。
一酔乃夢は残念ながらシリーズとはなりませんでしたが、ぜひこのネコちゃんシリーズは別銘柄もしくは一滴千山シリーズで出して欲しいものです。
一酔乃夢(いっすいのゆめ)「本醸造」生原酒 レビュー
開栓は4月11日(日)で約2週間が経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。非常に綺麗に澄んでおり、色はほぼ無いと言っても良いくらいです。
上立ち香は心地よく穏やかに、白桃を思わせるように香ります。穏やかな分60%精米で出そうなネガティブなものもなく、綺麗に造られていることが想像できるような香りです。
含むと、…。つるっと滑り良く喉を通り、良く冷えていることも相まって瞬時に消える。この温度ではふたクラス上の酒質に感じる。ってことで常温まで放置し粗さがし。滑り良いのはさらに鋭さを増し、少し粘性のあるほのかな甘みを感じるようになりました。引き際の鋭さは冷えてた時ほどではありませんが、気持ち良い余韻。気のせいか陽だまりにほんわかしている猫ちゃんが見える!。
もう一度注意深く含む。このほのぼのとした眺め、これは木漏れ日を浴びたネモフィラだ。明確な主題、そこはシャープだが、全体像は気持ちの良いボカシでほわんと心が和む。しかし飲むたびに主題のピキっとくるピント。マジか!、この酒…、旨いっす。
試飲の時に、いい酒だなぁと思ったので買ったわけですが、試飲時の感覚って結構厳しい目で見ているのかなぁ。。昔も池袋西武の試飲で、「♪」となって購入した酒の印象は、自宅でじっくり飲むと更に跳ね上がったものです。
この日合わせたのは、麻婆豆腐。レトルトは花椒(ほわじゃお)と書かれているものなら大抵大丈夫。さいの目に切ったにんにくで脂を香りづけ、超粗挽きの豚ミンチを炒めます。レトルト、水切りした絹ごし豆腐、長ネギを入れ、焦げないように煮込みます。最後に、にんにくのさいの目切りを再度投入。市販の花椒もプラスして出来上がり。豚ミンチの食感&旨味。コリっとした食感のニンニク。強豪相手だが、健闘する一酔乃夢。お試しあれ。
一酔乃夢(いっすいのゆめ)「本醸造」生原酒 データ
醸造元 | 武内合資会社(岐阜県大垣市) |
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使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
使用米 | 岐阜県産あさひの夢60%精米 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アルコール度 | 16.9度 |
仕込水 | 蔵内井戸自噴水(軟水) |
杜氏 | 中島行一 |
製造年月 | 2021/01 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,100円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
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