昨晩は岐阜県の武内合資会社さんが醸す、一滴千山(いってきせんざん)「大吟醸」袋吊り生原酒全国新酒鑑評会出品酒をいただきました。
R2BYから中島行一杜氏となりました。酒のひろせさんにて試飲販売をされていたので、一滴千山を中心にいろいろ試飲させていただきました。赤い瓶の彗星ももちろん美味しかったのですが、その時は以前紹介した一酔乃夢「本醸造」が気に入り、購入いたしました。
そのお酒が自宅で飲んでいても、本当にするすると引っかかることなく飲めたので、その最高峰である大吟醸の袋吊りも飲みたくなった次第です。生酒ですが意図せず少し寝かせることとなりましたが、満を持しての開栓です。
一滴千山(いってきせんざん)「大吟醸」袋吊り生原酒全国新酒鑑評会出品酒 レビュー
開栓は10月10日(日)で3日経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。非常に綺麗に澄んでおり、色はほぼ無いと言っても良いくらいです。
飲用温度は今回は12℃くらいから始めました。上立ち香は比較的華やかに、パインを思わせるように香ります。開栓直後にあった若干の揮発感も消え、気持ち良く香ります。
含むと、…、非常に滑り良くヌルンと入ってくるのですが、本醸造の時のような粘性はなく、大吟醸らしくサラサラと流れていきます。あまり冷やし過ぎずに飲んでいるにも関わらず、一口目ではこの程度の情報しか読み取れず消えてしまいました。所謂、気が付いたら飲み過ぎているヤバい酒です。
さらに含む。最初の一口で読み取れなかったのは甘味と酸のバランスが絶妙で、甘いわけでも酸が浮いているわけでもなく、ただ自然に流れるからとわかりました。神経を研ぎ澄まし、何とか見えた湧き水に溶かし込んだ和三盆。水の良さがわかる程度の甘味が好印象です。分子レベルに感じるほどの美しいイメージなので、後半と呼べる後半はなく、潔く捌けていきます。流石「水の都」大垣。
もう一度注意深く含む。思い浮かんだ白い花。これはコスモス・センセーションホワイトだ。美しい白のグラデーション。適度に絞り込まれているので距離の合った部分はテクスチャーも感じますが、主題の手前と奥はなだらかでツルっとしている。画面内に明確な意図の見えるピントの合った部分。旨いっす。
コスモス・センセーションホワイト 2020-10-16撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar 2/50 ZE
f/5.6、1/500sec、ISO-100、WB-4800K
この日合わせたのは、数種の豆が入ったサラダ。食感もいいのですが、程よい旨味が口中で長めに続くのも気に入ってます。一方、口中で長くはいてくれない一滴千山ですが、その対比も面白いです。お試しあれ。
一滴千山(いってきせんざん)「大吟醸」袋吊り生原酒全国新酒鑑評会出品酒 データ
醸造元 | 武内合資会社(岐阜県大垣市) |
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使用酵母 | M310 |
使用米 | 広島県産山田錦40%精米 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アルコール度 | 17.7度 |
仕込水 | 蔵内井戸自噴水(軟水) |
杜氏 | 中島行一 |
製造年月 | 2021/04 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,000円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
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