昨晩は愛知県の株式会社萬乗醸造さんが醸す、醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に雄町をいただきました。
醸し人九平次のお燗用のお酒として、これまではブルーのラベルの「純米吟醸」火と月の間に山田錦がありましたが、2014年の秋からグリーンラベルの雄町が仲間入りしました。今年から出荷量も落ち着き?、一般的にも買うことができるようになったので早速レポートいたします。
醸し人九平次の米作りチームは、岡山県赤磐市で雄町も栽培しています。その雄町を使用したラインナップが、これで二つ目となりました。オフィシャルは特定名称が「純米大吟醸」となっていますが、肩貼りが「純米吟醸」でしたのでカテゴリは純米吟醸にしました。
オフィシャルサイトの商品紹介には、
燗という字を眺めていると 「寒さの厳しい月の輝く冬の夜、あまりの冷たさに思わずお酒を温めてしまった」 そんな情景が目に浮かんできます。温度を上げるたびに、雄町という品種特有の、酸と旨みが増していくのがわかります。 酸を際立たせるか、旨みを引き出すか、甘みとバランスをとるか。
燗の温度は十人十色。是非ご自分の好みをお探しください。
とあります。温度の変化で旨みを引き出す。イイですよね~。どこまで引き出せるか、いろいろ試してみることにします。
上立ち香は、非常に穏やかで明確でないものの、心を落ち着かせてくれるように香ります。後で吟醸グラスに半分移し替え見つけたメロン。いい感じです。
含むと、ほんのり心地よいライトな甘味。九平次のイメージからすると、もっとパワフルなものを想像していたが、香りからつながるような優しい甘味です。
もう一度注意深く含む。少しづつ舌が慣れてくるように、甘味が膨らんできます。酸がうまく隠れて何ともエレガント。後半の余韻も短く、表現方法を探しているうちに一合がなくなってしまいました。
燗もするつもりでしたが、冷酒があまりにも旨いので、今日はこれで通します。二杯目にしてようやく見つけた余韻は、小さな可愛らしい白い花。旨いっす。
翌日です。もちろんこの日も冷酒をいただきましたが、今日のメインは燗酒です。人肌まで燗をつけてみました。
口をつけた時に温かいと感じる温度、少しつきすぎたか?、42~43℃といったところか。含むと、すっきりとした飲み口で、スルスル喉を通ります。何かを増幅させるのかと思いきや、何かを削ぎ落としたような印象すら与えてくれます。
やや冷めて好みの温度。やっぱりいいなぁ、すべてのバランスが好みに収まったこの感じ。アルコール度も決して高くはなく、思いやりまで感じます。本当に旨いっす。
醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に雄町 データ
醸造元 | 株式会社萬乗醸造(愛知県名古屋市緑区) |
---|---|
使用米 | 雄町50%精米 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.4 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 愛知と長野の県境、標高1500m山の天然水 |
杜氏 | 佐藤彰洋(チーフブリュアリスト) |
製造年月 | H28/09 |
容量 | 1.8L |
価格 | 3,639円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に雄町に関するリンク
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醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に雄町に関するブログ
2014/10/17 醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に25BY
醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に25BY
愛知県の萬乗醸造さんが醸す、醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米吟醸」火と月の間に25BYを飲んだ感想。渇いた砂が水を浸み込ませるかのように体に馴染んで、すべりこんできます。
2015/04/08 醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米大吟醸」雄町2014
醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米大吟醸」雄町2014
愛知県の萬乗醸造さんが醸す、醸し人九平次(かもしびとくへいじ)「純米大吟醸」雄町2014を飲んだ感想。粗煮の汁にジャガイモをスライス、チーズを山盛り、バター、塩、胡椒を放り込み、レンジでチン。これが酒の感じ方を変えました。チーズを食べた後だからなのか?、酸が溶け込んで感じます。
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