昨晩は奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂真中採りをいただきました。
風の森が飲みたくなったので、秋津穂の真中採り、山田錦のしぼり華を購入してきました。順に紹介していくシリーズ第一弾です。
風の森はこのブログでも何本か紹介しておりますが、真中採りははじめてとなります。
笊籬(いかき)採りや、氷結(ひょうけつ)採りなど、いろいろ工夫される油長酒造さんですが、真中採りは搾りの過程で最初に出てくる「荒走り」や最後に圧をかけて出てくる「責め」の部分を”大幅に”取り除いたいわゆる中取りです。
開栓後一ヶ月かけていただきました。最初の開栓時は風の森らしく、ジュポンっといかにもガス感のある音。さすがに一ヶ月も経過するとやや薄れますが、それでも少し抜ける音♪。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目まで注ぎます。色はほとんど着いておらず、無濾過の割には綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よくバナナを思わせるように香ります。おおお、久しぶりのイソ系の香りが心地よい。
含むと、…、開栓時より落ち着いたとは言え、ほんのりガス感。そして明らかに増した甘味、旨味。素晴らしいのは崩れたと思わせないコチっとしたまとまりのある旨味。後半はほのかな酸でさらに引き締め収束。ガス少なくなってもいいじゃん♪。
もう一度注意深く含む。何だろう?この整合性。風の森と言えば、こう来てこう!と言った感じ。ぶれてないっすね~。もちろんそれがわかりやすいのは、開栓仕立てだが、開栓後に少々ガス感が消えてもしばらく維持される世界観。旨いっす。
この日合わせたのは、アンコウ鍋。プルプルの部分はほとんど娘たちに取られてしまったが、それでもいいんです!。この出汁で食べるネギ!。風の森の甘味と、ネギの甘味が見事にマッチしていました。お試しあれ。
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂真中採り データ
醸造元 | 油長酒造株式会社(奈良県御所市) |
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使用米 | 秋津穂65%精米 |
使用酵母 | 協会7号 |
発酵日数 | 30 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 金剛葛城山系深層地下水 硬度214mg/l(硬水) |
杜氏 | 松澤一馬 |
製造年月 | 2018/11 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,250円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂真中採りのYouTube
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂真中採りに関するリンク
日本酒ガイド > 奈良県 > 風の森(かぜのもり)油長酒造株式会社
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂真中採りに関するブログ
2016/12/30 風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採り
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りを飲んだ感想。なるほど濃いのに透明感と言うイメージがわかります。それはまるで、ぶあつい手吹きガラスを通して見る景色のよう。美しい透明感ながら微妙な歪みは、甘味が場面を揺らしています。
2016/12/28 風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華を飲んだ感想。展開がゆっくりなところは昔の純愛ドラマのよう。意味の分からない展開はない分、安心して飲んでいられます。後半は、こうなったらいいのになぁと思う通りのハッピーエンド。
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