昨晩は奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りをいただきました。笊籬(いかき)採り2種、しぼり華2種の4本を同時購入することができましたので、順に紹介していくシリーズ第三弾です。
笊籬採り(いかきとり)を自宅で飲むのは初めてですが、以前より非常に気になっておりました。これまでのラベルは全面に大きく「笊籬採り」となっていましたが、今期より通常のしぼり華と同じラベルで、肩貼りに「笊籬採り」となっています。
笊籬(いかき)とは、竹で編んだ笊(ざる)のことで、ざるのようなスクリーンを仕込みタンクに沈めることで、酒粕と清酒に分離しています。圧をかけずに上澄みを作り、それをいただける。何とも贅沢な上槽方法です。
想像するだけでも、粕歩合がとんでもないことになりそうです。価格差は四合瓶で300円ですので、よくぞその程度で収まったといった感じです。
裏ラベルの商品紹介は…、
笊籬採り(いかきとり)
当蔵が独自に開発をした、全く新しい上槽方法です。お酒が無酸素無加圧状態で浸透し、酸化することなく醪から分離されます。溶存酸素濃度を極限まで抑え、香気成分を揮散させず、旨味を壊さず、純粋で透明感に溢れた特別な風の森です。
風の森にとって醸造適性に優れた秋津穂は全量が地元の契約栽培米です。秋津穂純米は風の森のスタンダード。しぼってそのままのボリューム感ある味わいをお楽しみいただけます。
とあります。純粋で透明感に溢れた特別な風の森♪、楽しみです。
いつもの一合お猪口に、8分目まで注ぐ。先日の風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華よりも明かに細かい気泡が沢山ついています。製造年月が2016.09で、こちらの方が2ヶ月早いのですが、より空気に触れていないことが影響しているのか?。ちなみにしぼり華は2016BYでしたがこちらは2015BYで、上槽はあきらかにこちらの方が早いようです。
上立ち香は、開栓したての濃いイメージのアルコールの揮発感から、徐々にマスカットに変わっていきます。ほんのり麹も混ざる。
含むと、何とも濃密。甘味が牽引役となり、ガス感と酸を従え流れ込んできます。これだけのボリュームを見せるも、雑味がまったく感じられない。ジューシーだなぁ♪。何と言うまとまり。
もう一度注意深く含む。なるほど濃いのに透明感と言うイメージがわかります。それはまるで、ぶあつい手吹きガラスを通して見る景色のよう。美しい透明感ながら微妙な歪みは、甘味が場面を揺らしています。旨いっす。
笊籬採り(いかきとり)!、素晴らしい!。勝手にラスボスの位置づけをした山田錦の笊籬採り(いかきとり)が楽しみです。年内の紹介は難しいかもしれませんが、近日中に第四弾としてUPいたします。
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風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採り データ
醸造元 | 油長酒造株式会社(奈良県御所市) |
---|---|
使用米 | 奈良県産秋津穂65%精米 |
使用酵母 | 協会7号酵母 |
発酵日数 | 30 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 金剛葛城山系深層地下水 硬度214mg/l(硬水) |
杜氏 | 松澤一馬 |
製造年月 | 2016/09 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,350円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りに関するリンク
日本酒ガイド > 奈良県 > 風の森(かぜのもり)油長酒造株式会社
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りに関するブログ
2016/12/28 風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華を飲んだ感想。ガス感を伴う風の森らしいファーストアタックは、起伏のある甘味がせりあがってくるところから物語が始まります。場面変化とまでは行かないまでも確実にメリハリが増し、先ほどとは違う表情を見せる。
コメント
風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY
本日の家飲み 風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY
奈良県御所市のお酒です。
言わずと知れた、当ブログ常連銘柄。
もはや語ることもないぐら…