昨晩は奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」山田錦笊籬(いかき)採りをいただきました。笊籬(いかき)採り2種、しぼり華2種の4本を同時購入することができましたので、順に紹介していくシリーズ第四弾です。
先日はじめて笊籬採りを自宅で飲み、また通常の搾りと飲み比べることで、その素晴らしさに気づかされました。そしていよいよ四本の中ではもっとも高額となる、風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」山田錦笊籬(いかき)採りの登場です。
笊籬採り(いかきとり)についておさらいしておくと、ざるのようなスクリーンを仕込みタンクに沈めることで、圧をかけずに上澄みを作りだし、酒粕と清酒に分離する上槽方法です。
裏ラベルの商品紹介は…、
笊籬採り(いかきとり)
当蔵が独自に開発をした、全く新しい上槽方法です。お酒が無酸素無加圧状態で浸透し、酸化することなく醪から分離されます。溶存酸素濃度を極限まで抑え、香気成分を揮散させず、旨味を壊さず、純粋で透明感に溢れた特別な風の森です。
穏やかでしっとりとした味わいと、華やかすぎない熟れたリンゴを連想させる香りが特徴。スムースな口あたりと、含んだ時の豊かな香り、リッチな味わいをお楽しみください。
とあります。リッチな味わい♪、楽しみです。
いつもの一合お猪口に、8分目まで注ぐ。先日の風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬採りと同様に細かい気泡がびっしりとついています。裏ラベルの製造年月が2016.11ですが、2015BYとも表記してあります。BY表示が一般的な上槽時とした場合、上槽してから6ヶ月以上経過していることになります。溶存酸素濃度が少ないと、これほどガス感も保てると言うことなのでしょうか。
裏ラベルにはYM45の文字も。この表記は通常、酒米、酵母、精米歩合の順に書かれますので、先日の風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」秋津穂しぼり華2016BYの場合はAK50(秋津穂、協会酵母、50%精米)となります。山田錦の45%精米はわかるのですが、Mってなんぞや?となります。NETで調べると協会7号酵母との情報もありますが、違うのかもしれません。まさかM310?。
2018年7月追記。YM45のYMは山田錦のYM、AK50のAKは秋津穂のAKのようです。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、マスカットのように香ります。甘味を伴うかのような濃いイメージの香り。これまでの三本にあった麹様の香りは含まれていません。でもM310ではないな。……たぶん。
含むと、これまた何とも濃密な甘味が、膨らむ!膨らむ!!。甘味がガス感と酸に負けていないので、ジュース感覚で喉を通ります。ネガティブに感じるような雑味がなく、心地よくジューシーな旨みがひとかたまりにまとまっています。
もう一度注意深く含む。微妙な違和感はパワーと言う個性でまとめあげ、細かさやテクニックで飲むものを圧倒する。こ、これは…昨年美術館の異様なほどの行列で知った、若冲(じゃくちゅう)だ!。何という描写力!。旨いっす。
細かい描写の鶏を、年賀状の挿絵として模写したかったのですが、残念ながらその時間はなし。皆様にはいつものマスコットガールの年賀状が届いていることと思います。(笑)。投函が遅くなりましたので、ちょっと遅れているかもしれません。。
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風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」山田錦笊籬(いかき)採り データ
醸造元 | 油長酒造株式会社(奈良県御所市) |
---|---|
使用米 | 山田錦45%精米 |
使用酵母 | 協会7号酵母 |
発酵日数 | 32 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 金剛葛城山系深層地下水 硬度214mg/l(硬水) |
杜氏 | 松澤一馬 |
製造年月 | 2016/11 |
容量 | 720ml |
価格 | 2,800円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」山田錦笊籬(いかき)採りに関するリンク
日本酒ガイド > 奈良県 > 風の森(かぜのもり)油長酒造株式会社
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りに関するブログ
2016/12/24 風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」秋津穂しぼり華2016BY
風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」秋津穂しぼり華2016BY
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」秋津穂しぼり華2016BYを飲んだ感想。ジュワっと口中にしみわたる甘味♪。僅かなガス感と酸が、彩りを添えているのが甘味の直後にわかる。爽やかな甘味の風の森アタックに、何人の人が「ズキューン」となったことでしょう。
2016/12/30 風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採り
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採り
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂笊籬(いかき)採りを飲んだ感想。なるほど濃いのに透明感と言うイメージがわかります。それはまるで、ぶあつい手吹きガラスを通して見る景色のよう。美しい透明感ながら微妙な歪みは、甘味が場面を揺らしています。
2016/12/28 風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華
風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華
奈良県の油長酒造株式会社さんが醸す、風の森(かぜのもり)「純米」秋津穂しぼり華を飲んだ感想。ガス感を伴う風の森らしいファーストアタックは、起伏のある甘味がせりあがってくるところから物語が始まります。場面変化とまでは行かないまでも確実にメリハリが増し、先ほどとは違う表情を見せる。
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