昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2017をいただきました。毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくを順番に紹介していくシリーズ第三弾です。
八十八号は、その年に造られた大吟醸酒の中でも、特に出来の良かった出品用原酒を、末広がりで縁起の良い八十八号タンクに集められたことから名付けられています。
機械式のお洒落な瓶に詰められています。ラベルは福井の伝統古布で、太番手のカラフルな糸が斜子(ななこ)で織り込まれて、縦柄となっています。センターに金の箔でタイトルの「八十八号」。何ともお洒落です。
箱書きの口上には…、
蔵人が眠る間を惜しんで醸した出品用の原酒は、かつて末広がりで縁起の良い番号である「八十八号」タンクに集められました。優雅で華やかな香り、奥行き深い芳醇な味わいを10℃前後に冷やしてお楽しみください。
とあります。昔は一升瓶での出荷もありましたが、現在は四合瓶のみで、年に一度、11月に限定出荷されます。昔の一升瓶の画像は、下部の以前のレビューから続きを読むをクリックしてください。
毎年行う飲み比べでは、石田屋や二左衛門を含めた上でも、この八十八号がもっとも好みなこともあるくらいなので、今年も楽しみです。
いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗な澄み方をしています。
上立ち香は、比較的華やかにメロンのように香ります。華やかと言っても鼻に突くようなことはなく、品の良い我が家好みの香りです。自分が日本酒の虜になったのも、この系統の香りでした。原点を思い出させてくれるお酒です。
含むと、…、…、美しい。やはり綺麗です。世の中すべての人が、初めて飲む日本酒がこれであれば、もはや日本酒に関する広報活動など必要なかったのではないかと思わせてくれます。これほどスムーズに喉を通り、消えていく飲み物がここに存在している不思議。
もう一度注意深く含む。清流を思い浮かべる穏やかな流れの中に、ほのかに見つける甘味。飲み比べた中では、後半の引き際にもっとも辛口の表情を見せるが、辛口と言っても消え方がそうだというだけで、消える直前の甘味が心に残る。旨いっす。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2017/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018 YouTube
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するブログ
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