昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018をいただきました。
毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくの中から、順に紹介していくシリーズ第三弾!、八十八号です。
八十八号についておさらいしておくと、その年に造られた大吟醸酒の中でも、特に出来の良かった出品用原酒を、末広がりで縁起の良い八十八号タンクに集められたことから名付けられています。機械式のアンティーク瓶が美しい八十八号ですが、見る限り昨年との装いの違いはなさそうです。
開栓は一ヶ月前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗な澄み方をしています。
上立ち香は、心地よい程度に華やかでメロンのように香ります。華やかと言っても過ぎたることはなく、品格を感じるような香りです。
含むと、…、…、開栓当初よりも明らかに増した丸味。落ち着いたほのかな甘みは、ややもすると気づかれる前にその提案を引っ込めてしまう。後半はスパッと消えたかに見えるも、風味のような僅かな余韻が戻る。
もう一度注意深く含む。この奥ゆかしい甘味。これは一昔前の京都だ。街並みは厳か、かつ落ち着いた佇まい。流れる時までゆっくりに感じる空気。そして話す言葉の雰囲気すらふんわりと穏やか。「そないに、いそがんといて。」…。旨いっす。
この日合わせたのはあんこう鍋。ぷるんとした食感も心地よいが、どこから出たんだ?この旨味!。まずまず濃い味わいにも、八十八号が半歩下がってついてきてくれました。お試しあれ。
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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2018/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018 YouTube
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するブログ
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020
福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020を飲んだ感想。やっぱり鋭い!。甘味は例年通りのようにも思うが、僅かに切れているのか?。秀逸な引き際。このとても美しい艶!、これはカラーだ。派手な色ではない分、残像すら残さない。しかしその美しさに思わず二度見。
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