昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2019をいただきました。
毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくの中から、順に紹介していくシリーズ第三弾!、八十八号です。
八十八号についておさらいしておくと、その年に造られた大吟醸酒の中でも、特に出来の良かった出品用原酒を、末広がりで縁起の良い八十八号タンクに集められたことから名付けられています。機械式のアンティーク瓶が美しいことや、ジャカード織機でカラフルな糸が複雑に織り込まれた、福井の伝統古布によるラベルも、見る限り昨年との装いの違いはなさそうです。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2019 レビュー
開栓は三ヶ月前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗な澄み方をしています。
上立ち香は、心地よい程度に華やかでマスカットのように香ります。香りの雰囲気は意外にも二左衛門ではなく石田屋に似ていますが、華やかな分我が家好みです。
含むと、…、…、綺麗…。綺麗さでは二左衛門に通じるものがありますが、僅かに甘味を感じる分好感の持てる中盤の膨らみ。後半の消え方は流石に二左衛門に軍配が上がるものの、潔い収束の仕方。
もう一度注意深く含む。何という高貴さ、このエレガントな雰囲気で思い浮かんだのは紫色。溶けるような緑の背景に浮かび上がるアヤメの描写。美しい…。旨いっす。
アヤメ Siberian iris 2019-04-14
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 C MMJ
f/8、1/90sec、ISO-100、60mm、WB-4500K
この日合わせたのは、もんじゃ焼き。キャベツと豚のミンチがたっぷり入り、魚粉の旨味も効いてます。甘味はキャベツ?なのでしょうか?、浜松餃子に通じるものがあるかもしれません。この旨味が八十八号と融合。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2019 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2019/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2019 YouTube
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2019に関するリンク
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