昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2019をいただきました。
この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくを順に紹介していくシリーズ第四弾!、しずくです。
しずくをおさらいしておくと、圧搾機を使うのが一般的なお酒の上槽(「もろみ」を酒粕と清酒に分離する)方法ですが、「しずく」はもろみを酒袋に入れ吊るし、滴り落ちてくる「しずく」を集めています。
そんな上槽方法から名付けられた「しずく」は、圧力がほとんどかからないことから清酒に雑味成分が入らず、綺麗な酒質となります。
入手困難な黒龍の極みの酒シリーズ四天王の中でも、年に二回(6月、10月)出荷されることから、八十八号と比べ、その難度は下がっていると言われています。しかし、店頭に並ぶことは相変わらず稀で、取扱店と懇意にしつつ予約をしておく必要があります。
昨年との装いの違いは、特にないようです。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2019 レビュー
開栓後二ヶ月が経過しています。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、比較的華やかでマスカットを思わせるように香ります。四天王の中ではもっとも香り高く、やや芳香族を思わせる雰囲気を持っています。
含むと、面取りされたほのかな甘みの玉が舌に乗り、それを奥から支えるように押し上げる爪。中盤でその支えの爪から溶けていき、終盤は前半で感じたよりもさらに木目細かい甘みの余韻で締める。
もう一度注意深く含む。キラキラ輝く美しい玉、これはダイヤのリングだ。菱型が幾重にも折り重なり、見ていて飽きないその輝きは、一見色味はなさそうでもよく見ると七色。残念ながら口中にいてくれる時間は短く、潔く切れていきます。旨いっす。
Diamond 0.31ct G VVS2 2020-03-21撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/100 AEJ
f/11、1/3sec、ISO-100、100mm、WB-6100K
この日、合わせたのは、カプレーゼ。フレッシュモッツァレラにトマトの酸味、そしてオリーブオイル、レモン果汁、粒黒コショーの刺激も心地よい。綺麗なお酒とモッツァレラチーズって、なかなかの組み合わせですね。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2019 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 0.9 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2019/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2019のYouTube
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2019に関するリンク
日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社
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