昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2021BYをいただきました。
この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくを順に紹介していくシリーズ第四弾!、しずくです。
しずくをおさらいしておくと、圧搾機を使うのが一般的なお酒の上槽(「もろみ」を酒粕と清酒に分離する)方法ですが、「しずく」はもろみを酒袋に入れ吊るし、滴り落ちてくる「しずく」を集めています。
そんな上槽方法から名付けられた「しずく」は、圧力がほとんどかからないことから清酒に雑味成分が入らず、綺麗な酒質となります。
入手困難な黒龍の極みの酒シリーズ四天王の中でも、年に三回(6月、9月、11月)出荷されることから、八十八号と比べ、その難度は下がっていると言われています。しかし、店頭に並ぶことは相変わらず稀で、取扱店と懇意にしつつ予約をしておく必要があります。
これまで由紀の酒では出荷年を入れておりましたが、今後は記載してあるビンテージ(Brewery Year)とさせていただきます。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2021BY レビュー
開栓は1月2日で約2週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いておらず、綺麗に澄んでいます。
飲用温度は低目の10℃くらいから20℃弱までで楽しみました。上立ち香は、比較的華やかでラムネを思わせるように香ります。今期の八十八号ほどではありませんが比較的香り高く、しかしながら嫌みの無い我が家好みの香りです。
含むと、…、おおお、明らかに今期も旨い!。数年前までは四天王の中で比べてしまうと「しずく」以外の酒に軍配を挙げることが多かったのですが、健闘どころか今期はもっとも旨い?。相変わらずのフレッシュなイメージながら、荒々しさはなく綺麗です。酸の出かたもあきらかに今期の八十八号よりも上品で、かつ後半の捌けは上回るかのように口中からなくなっていきます。
もう一度注意深く含む。程よい甘味を限られた範囲の中で堪能させてくれた後は、見事なまでに消えていく。この消え方は今期の石田屋や二左衛門をも上回るように感じます。秀逸なのは常温付近の温度帯で、甘味の表現は上がっても、捌けのイメージを大きく変えることなく、美しく整える。旨いっす。
この日、合わせたのは、もつ鍋。いい旨味ですよね~。もつの旨味も良いのですが、キャベツに全ての旨味を含んだスープが染み込む。これが旨い!。この優しいキャベツの甘味を黒龍しずくがさらに凝縮させる。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2021BY データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
---|---|
使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2022/09下 |
容量 | 720ml |
価格 | 6,000円(税別) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2021BYのYouTube
黒龍(こくりゅう)「大吟醸」しずく2021BYに関するリンク
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