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黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵

黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵

 昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵をいただきました。ラインナップが一新されたので、何とかして入手し順に紹介していくシリーズ第十五弾です。

 この小瓶の生貯蔵酒のシリーズは、以前は純米吟醸に「都忘れ」、「夕顔」、「星草」、「侘助」。吟醸に「花しずく」、「風のことずて」、「月さやか」、「雪こひし」、とありましたが、すべてこの餘波(なごり)に統一された形となりました。

 生貯蔵酒シリーズもいろいろ飲ませていただきましたが、いつも想像の上を行く酒質に驚かされたのを思い出します。お手軽に吟醸を味わえるということで、駅などに置いてあったら嬉しいのですが、そんな羨ましい駅はなかなかなさそうです。

 以前の黒龍酒造さんオフィシャルサイトに掲載されていた商品紹介を引用します。

俳聖、松尾芭蕉は「奥の細道」の旅すがら、松岡天龍寺に一泊し翌朝、弟子北枝との別れにのぞみ「物書きて扇引きさく餘波かな」の句を遺しました。地元松岡での歴史ある句にちなみ、餘波と名付けました。

 さて、どんな餘波(なごり)を楽しませてくれるのでしょうか?。

 上立ち香は程よく穏やかに、白桃を思わせるように香ります。非常に上品な嫌味のない香りで、バランスの良さを感じさせてくれます。いい雰囲気です。

 含むと、これまた非常に上品なファーストインプレッション。押すと言うより添える程度の圧力で、美しい甘味が広がります。しかしそれは一瞬でしかなく、収束を迎えるのも速い。

 もう一度注意深く含む。この上品さはいかにも黒龍!、酸を押さえ込んだからこそ感じるような、にじみ出てくる甘味。すっきりと飲ませて、さっさと引き上げていきます。この添えるだけの圧力、これはお淑やかな和服美女が、先を歩く自分の腕にそっと手を置き付いて来るイメージ。

「ほしたら、うちはここで…。」

 と去っていった後も、何となく手の感触が…。これが餘波(なごり)か?、ほんのりミルキー♪。旨いっす。

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黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵 データ

醸造元 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)
使用米 福井県産五百万石55%精米
使用酵母 蔵内保存酵母
日本酒度 +3
酸度 1.2
アルコール度 14.5度
仕込水 九頭竜川伏流水(軟水)
杜氏 畑山浩
製造年月 2015/05下
容量 300ml
価格 500円(税別)
購入 酒のきまた

黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵に関するリンク

日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社

黒龍醸造さんオフィシャルサイト

黒龍(こくりゅう)「吟醸」餘波(なごり)生貯蔵に関するブログ

2005/08/03 黒龍(こくりゅう)「純米吟醸」侘助(わびすけ)生貯蔵酒(日本酒ブログ)

2005/10/04 黒龍(こくりゅう)「純米吟醸」星草(ほしくさ)生貯蔵酒(日本酒ブログ)

2005/10/17 黒龍(こくりゅう)「吟醸」月さやか(日本酒ブログ)

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