昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2020BYをいただきました。
毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくを順に紹介していくシリーズ第二弾!、石田屋です。
石田屋についておさらいしておくと、毎年11月に8000本、厳選された兵庫県東条町産の山田錦を35%精米し仕込み、原酒のまま2~3年熟成したものの中から、さらに厳選しブレンド調整してから出荷されます。屋号の石田屋を冠したこのお酒は、無二が出ていますが二左衛門とともにフラッグシップの双璧です。
昨期から価格の見直しがありました。装いも新たになっており、キャップシールには上槽ビンテージが入りました。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2020BY レビュー
開栓は1月2日で11日経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に贅沢にも八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。
飲用温度は低目の10℃くらいからはじめ、常温と言われる20度弱までで何日かに分け楽しみました。上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。常温に近くなると、熟成のイメージも出てきました。
含むと、…。おおお、やっぱり丸い!。この丸さは温度が上がるにつれ顕著ですが、比較的低い温度帯でも滑らかです。例年との違いは抑えめの甘味で、ややすっきり系に振れた感じです。後半はほんの僅かな酸が引き締め、石田屋らしく早めの収束。
ここからは自分の最も好みだった、開栓後11日経過した冷えている温度帯の感想となります。
もう一度注意深く含む。この丸味と後切れ!、この日は冷やしたグラスで味わったので一桁台の温度かもしれませんが、もともとほとんどないネガティブ要素がさらに皆無と言っても過言ではなく、しかもこの後切れ!、瞬時になくなります。ややもすると、お酒と言うイメージすらなかったかの様。旨いっす。
今年も紛れもなく旨かった石田屋ですが、昔、もっと旨かった石田屋に遭遇しております。もう少し甘味があり、丸い膨らみ、この日よりも少し温度が高くても、この後切れ。また出会えることを願う。
この日合わせたのは、鉄板ナポリタン。玉ねぎやピーマンの甘味、トマトソースが鉄板で焼かれることで出た、独特の甘味も加わり、周りの半生玉子がそれらを馴染ませる。馴染んだからこそ、石田屋とも馴染む。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2020BY データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
---|---|
使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2022/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 12,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2020BY YouTube
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