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黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2021BY

黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2021BY

 昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2021BYをいただきました。

 BY(醸造年度)は間違いではなく、購入から一年かけて飲んでおります。今季の2022BYも購入できておりますので、順次紹介していきます。

 石田屋についておさらいしておくと、毎年11月に8000本、厳選された兵庫県東条町産の山田錦を35%精米し仕込み、原酒のまま2年熟成したものの中から、さらに厳選しブレンド調整してから出荷されます。

 屋号の石田屋を冠したこのお酒は、無二が出ていますが二左衛門とともにフラッグシップの双璧です。

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黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2021BY レビュー

 開栓は昨年の1月1日で373日経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に贅沢にも八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず、綺麗に澄んでいます。

 飲用温度は低目の10℃くらいからはじめ、常温と言われる20度弱までで楽しみました。上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。メロンがさらに判りやすいのは含み香や戻り香で、鼻に抜けるのがとても心地よい。

 含むと、…。おおお、スッキリキリリ!。想像していたよりも甘味がかなり抑えられています。開栓から一年経過してもそのイメージはありますが、一年経過したことで僅かにあった酸の角が取れ、奥からほのかな甘みが見えてきました。

 飲用温度が少し上がると僅かな甘みに丸みが加わり、低温熟成酒の本領を発揮しはじめます。2020BYよりもさらにネガティブ要素を排除したかのようで、常温近くになっても背筋を伸ばしています。気が付くと自分も…。

 開栓後の長期熟成にもまったく崩れていないのも素晴らしいですが、近年まれにみる後半の切れ。なくなります!。

 もう一度注意深く含む。なんと言う立ち居振る舞い。これはだ。頭や丹田の高さが見事に地面と平行線をたどり、すぅっと動く。この動きができれば、動画撮影時のジンバルはいらないかぁ?と思わせるほど。旨いっす。

 今まではあっと言う間に飲んでしまい、このような片鱗は見ていなかったと言うことかぁ。。開栓一年後が好みでも、普通はこうはいかないなぁ。

 この日合わせたのは、鶏もも肉のたたき。タタキと言っても低温調理はしております。生触感のコリっとした歯ごたえに、鶏の旨味が乗り旨い。ここに究極スムースな石田屋がからむ♪。お試しあれ。

 そう言えば、我が家でこんな風に、中身の入っている状態のビンテージ違いの石田屋を並べるのは初めてだなぁ。2022BYはまだ開栓しておりません。



黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋2021BY データ

醸造元 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)
使用米 兵庫県東条産特A山田錦35%精米
使用酵母 蔵内保存酵母
日本酒度 +3
酸度
アミノ酸度
アルコール度 16度
仕込水 九頭竜川伏流水(軟水)
杜氏 畑山浩
製造年月 2023/11上
容量 720ml
価格 12,000円(税抜き)
購入 酒のきまた

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