昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」二左衛門2019をいただきました。
毎年、この時期だけの贅沢として味わう黒龍の四天王。石田屋、二左衛門、八十八号、しずくの中から、順に紹介していくシリーズ第二弾!、二左衛門です。この時期と言いながら、出荷されてからすでに三ヶ月。我が家では正月に開栓のお酒ですが、紹介が遅れております。
二左衛門についておさらいしておくと、毎年11月に5000本、原酒のまま斗瓶囲いし1年熟成したものの中から、厳選し調整してから出荷されます。
昨年との装いの違いは見当たりません。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」二左衛門2019 レビュー
開栓は元旦です。いつもの一合蛇の目猪口に四分目ほど注ぎます。色もほとんど着いておらず、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、比較的華やかにメロンのように香ります。うっとりとするほど心地よく、程よく絶妙で我が家好みです。
含むと…、…、綺麗。香りから上品でしたが、ファーストインプレッションはさらに高貴。ふつふつと立ち上がる、ほのかな甘み。酸をほとんど感じさせず、シャープなエッジはあれど尖ってはいません。この辺りも絶妙なバランス。口中にいてくれる時間は非常に短く、余韻もないわけではないが、※瞬息(しゅんそく)にして可憐。
※瞬息(しゅんそく)は須臾(しゅゆ)の1/10で、弾指(だんし)の10倍。10の-16乗(1京分の1)
もう一度注意深く含む。この息をのむほどの描写。これは今の自分の新たな武器、カールツァイスのアポゾナーだ。ファインダーをのぞいた瞬間にぞくっとさせられたが、ジワリとピントリングを回すと立ち上がってくる花弁のエッジ。「欲しいのはこの瞬間でしょ?」と語りかけてくる。そう…、そこです。旨いっす。
スイセン Narcissus 2020-02-14
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Apo Sonnar 2/135 ZE
f/2、1/350sec、ISO-100、135mm、WB-4800K
この日合わせたのは、お久しぶりの甘エビ。とろける甘味が、開栓したての生醤油と合流し口中に広がる。この風味が二左衛門と融合。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」二左衛門2019 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
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使用米 | 兵庫県東条産特A山田錦35%精米 |
使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
日本酒度 | +2.5 |
酸度 | 1.1 |
アミノ酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2019/11上 |
容量 | 720ml |
価格 | 10,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」二左衛門2019 YouTube
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」二左衛門2019に関するリンク
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