昨晩は愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」美山錦無濾過生原酒H29BYをいただきました。
名古屋の名鉄百貨店で孝の司の試飲販売があり、「純米吟醸」シリーズの全て、山田錦、雄町、夢山水、美山錦の4本を購入してきました。順に紹介していくシリーズ第四弾です。
孝の司「純米吟醸」無濾過生原酒シリーズとしては、これまでも山田錦、雄町、夢山水がありましたが、この美山錦は今期の新商品となります。
ここで、酒造好適米「美山錦」をおさらいしておきます。1972年(昭和47年)長野県農事試験場において、「たかね錦」にCo6030Krの照射をおこなうことで突然異変によって誕生しました。
選抜育成を繰り返し、1976年に系統名「信放酒1号」、1978年(昭和53年)に第七世代で長野県の奨励品種に採用「美山錦」と命名されました。成熟期は中生で、粒も大きく 心白の発現率も高い。
「たかね錦」と比較すると、やや短稈で耐倒伏性に優れており、硬質ですっきりとした酒になるそうです。
新商品のため、オフィシャルサイトの商品紹介には掲載されていませんので、ラベルから抜粋します。
軽快な酸味のある爽やかな飲み口の純米吟醸生原酒です。
とあります。爽やかな飲み口…、楽しみです。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。ほんのり黄色く色づき、無濾過としては比較的綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかで明確でないもののメロンを思わせるように香ります。吟醸グラスに半分ほど注いだ時に気づいたメロン。いい雰囲気です。
含むと、これまた柔らかい甘味。旨味もふんわり現れ、消えたかと思うと、またふわっと寄り添ってくる。梅を思わせる爽やかな酸は、押し出してくるようなこともなく、漂うようにそこにいる。後半は適度な余韻で収束。
もう一度注意深く含む。この警戒心のない旨味の現れ方、これはホタルだ!。気がつけば、娘の肩に舞い降りて、ふわっと柔らかい光をだす。揺れるような光をだしたかと思えば、ふわっと消える。旨いっす。
この日合わせたのは、浜松餃子。そのまま素揚げしたものと、軽くゴマ油で焼いたもの。揚げ餃子も旨かったが、やっぱり焼き餃子がイイ!。餃子のタレなどはいっさいつけなくても、ほんのり塩味が利いている。そしてキャベツ主体の野菜の甘味。ここに寄り添う孝の司が最高でした。お試しあれ。
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」美山錦無濾過生原酒H29BY データ
醸造元 | 合資会社柴田酒造場(愛知県岡崎市) |
---|---|
使用米 | 長野県産美山錦60%精米 |
日本酒度 | +2 |
酸度 | 1.6 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 神水地区井戸水(超軟水) |
杜氏 | 伊藤静香(社員杜氏) |
製造年月 | H18/08 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,350円(税別) |
購入 | 名鉄百貨店 |
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」美山錦無濾過生原酒H29BY データ
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」美山錦無濾過生原酒H29BYに関するリンク
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孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」美山錦無濾過生原酒H29BYに関するブログ
2018/10/06 孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」山田錦無濾過生原酒H29BY
愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」山田錦無濾過生原酒H29BYを飲んだ感想。パーフェクトか?と聞かれると、そうではないバランス。しかしそこに可愛げがある。目は大き目でくりっとしているが、鼻筋はお世辞にも通っているわけではなく、少し丸い。この個性!。ここが可愛げ。
2018/09/19 孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BY
愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BYを飲んだ感想。いいなぁ、この盛り上がった起伏。そしてその山頂での爽快感。ヘリスキーよろしく、そこから一気に滑り降りる。達成感を感じるのは麓のホテルが見えたころ。ここからはゆっくりと余韻を楽しむ。
2018/09/19 孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒H29BY
愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒を飲んだ感想。何とも雰囲気のある甘味と旨味のバランス。以前のパンっと華やかな甘酸ジューシーとは少し違い、食との距離感を絶妙に察知し、一歩下がったところから優しむ微笑む。握手をした後見送ると、小舟に乗って去っていきました。
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