昨晩は愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BYをいただきました。
ここの仕込み水は地名(神水地区)にもある通りまさに神の水で、硬度0.24の超軟水。この超軟水で仕込まれた口当たりの柔らかいお酒です。
名古屋の名鉄百貨店で孝の司の試飲販売があり、「純米吟醸」シリーズの全て、山田錦、雄町、夢山水、美山錦の4本を購入してきました。順に紹介していくシリーズ第二弾です。
先日紹介した※1.孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒H29BYがイイ感じの膨らみを見せてくれたので、雄町はもっと心地よく膨らむのでは?、と期待しての開栓です。
オフィシャルサイトの商品紹介には、
素直でストレートな旨みと後切れの良さが料理の美味しさを引き立てる。雄町米と水の柔らかさが醸し出した爽やかな味わいのお酒です。
とあります。素直でストレートな旨み、楽しみです。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。ほんのり黄色く色づき、無濾過としては比較的綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、程よく穏やかに、白桃を思わせるように香ります。この辺りは想定通り、先日の夢山水よりもさらに穏やかな香りです。
含むと、香りから繋がる穏やかな旨味。注目すべきは甘味とのバランスで、微妙に甘味が勝っているようにも思えるが、引きずり込まれるほどではない。ぐぐっと甘味の山を作った後も、酸はそれと感じさせることはなく、品よく後半の収束を迎える。
もう一度注意深く含む。いいなぁ、この盛り上がった起伏。そしてその山頂での爽快感。ヘリスキーよろしく、そこから一気に滑り降りる。190cmのロシニョールが新雪にたわむ。達成感を感じるのは麓のホテルが見えたころ。ここからはゆっくりと余韻を楽しむ。旨いっす。
この日合わせたのは、焼きサンマ。皮はぱりっと、中はふっくらと焼けたサンマをほぐし、大根おろしとポン酢でいただく。サンマの食感、旨味、ポン酢の酸味が、絶妙に孝の司と融合していました。お試しあれ。
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BY データ
醸造元 | 合資会社柴田酒造場(愛知県岡崎市) |
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使用米 | 岡山県産雄町60%精米 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.9 |
アミノ酸度 | 1.6 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 神水地区井戸水(超軟水) |
杜氏 | 伊藤静香(社員杜氏) |
製造年月 | H18/08 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,470円(税別) |
購入 | 名鉄百貨店 |
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BY YouTube
孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒H29BYに関するリンク
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孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒に関するブログ
2018/09/19 孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒H29BY
愛知県の合資会社柴田酒造場さんが醸す、孝の司(こうのつかさ)「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒を飲んだ感想。何とも雰囲気のある甘味と旨味のバランス。以前のパンっと華やかな甘酸ジューシーとは少し違い、食との距離感を絶妙に察知し、一歩下がったところから優しむ微笑む。握手をした後見送ると、小舟に乗って去っていきました。
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