昨晩は岩手県の株式会社南部美人さんが醸す、南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」R2BYをいただきました。
このお酒は東京農大のクラウドファンディング「日本酒プロジェクト2020」に賛同し、参加した時のものです。新型コロナウイルス感染症拡大によって販売が激減している日本酒業界において、その現状を少しでも打開することをめざしています。日本の伝統文化と日本酒を守るため、全国から酒蔵を募集し、41蔵が参加しておりました。
由紀の酒としては、関谷さんのところ(蓬莱泉)も迷ったのですが、パッケージが新しくなった「南部美人」は順次飲んでいくと決めていたので久慈さんのところ(南部美人)とさせていただきました。
昨日紹介した「特別純米」との2本ということで順に紹介していくシリーズ第二弾、南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」です。思えば、南部美人との出会いの酒です。女飲兵衛日本酒放浪記と言うサイトで知ったんです。懐かしい。
南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」R2BY レビュー
開栓は2月14日で、一週間が経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に8分目ほど注ぎます。綺麗に澄んでおり、色もほとんど着いていません。
上立ち香は比較的華やかに、リンゴを思わせるように香ります。あ~、南部美人の香り!。岩手県酵母の「ジョバンニの調べ」でもM310酵母でも、ちゃんと南部美人の香りになってるから不思議です。以前蔵見学させていただいた時に試飲した、乳酸も酵母も無添加の生酛も、ちゃんと南部美人の香りだったのを思い出します。あのお酒もまた飲みたいなぁ。
含むと、…、…、ふあぁ~、好きだわぁ~この味。やっぱり南部美人は完全に自分のストライクゾーンをついてきます。美しい上品な甘み、酸はそれと感じさせることはほぼ無いが、僅かに象る骨格と輪郭。そしてあっと言う間に消えていく後切れの良さ。危険な酒だ。
もう一度注意深く含む。この落ち着きと、見せる範囲の究極をついたような表現。これは!、ローキーで心地よく光の当たったプリムラ・ポリアンサだ。絶妙に限られた範囲にしかフォーカスされていないが、色の境目、蕾、右奥の花弁の先端と、不等辺三角形で見事に全体を構成している。最後の余韻で見せる、蕾がまた美しい。旨いっす。
この日合わせたのは、ローストビーフ。わさびソースも素晴らしい彩をみせる。ここに南部美人が時間差で擦ってくる。心地よい♪お試しあれ。
南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」R2BY データ
醸造元 | 株式会社南部美人(岩手県二戸市) |
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使用米 | 麹米、山田錦40%精米、掛米、二戸市産無化学肥料減農薬栽培ぎんおとめ40%精米 |
使用酵母 | ジョバンニ・他 |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.3 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 折爪馬仙峡伏流水(中硬水) |
杜氏 | 松森淳次(南部杜氏) |
製造年月 | 2020/11 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,200円(税別) |
購入 | 株式会社南部美人 |
南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」R2BYのYouTube
南部美人(なんぶびじん)「大吟醸」R2BYに関するリンク
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