昨晩は岩手県の株式会社南部美人さんが醸す、南部美人(なんぶびじん)「純米吟醸」雄町をいただきました。
オフィシャルサイトを参照すると、南部美人の「純米吟醸 ビューティーシリーズ」は、精米歩合・アルコール分・酵母・麹菌・仕込水など、造り方の条件を揃え異なる酒米を使用したお酒で、酒米の違いによって変わるほのかな香りと、スッキリ洗練された味わいを楽しめるとあります。
これまで、山田錦、愛山、美山錦は飲んでおりましたが、酒米のルーツとされるような「雄町」がラインナップされていたので購入いたしました。先日飲んだ山田錦も相当旨かった記憶なので、使用米以外の同じ造りってことで、本当は飲み比べをしたいところです。
ラベルには、
形状 新たに生まれたこと
醸す還す舞う
一心
ふくよか
とあります。還す(かえす)が気になったので調べてみると、本来の場所・状態に戻すとあります。楽しみです。
いつもの一合お猪口に注ぐと、うっすらと黄色く色づく。ラベルにも炭素濾過はしていませんと書いてある通り、いかにも!といった色合いです。
上立ち香は穏やかに心地よく、梅のように香ります。M310酵母からすると少しイメージが違うが、穏やかな分上品でいい香りが出ています。
含むと、綺麗ぇ~な甘味。やや冷えすぎか?と言うくらいの温度からはじめたからか?、ひんやりと心地よくスルスルと喉を通ります。何の引っかかりもありません。
もう一度注意深く含む。まだそれほど温度は上がっていないが、何となく奥の方に見え始める深み。しかし全体的には吟醸らしく綺麗にさばけて行くので、幅がほんの少し広がった程度。いいなぁ、この旨味の出方。奥ゆかしく雄町が表現されています。
雄町ということで常温まで放置してみました。後半で見えた奥深さが前面に出てきます。なるほど「ふくよか」です。冷酒との差は歴然で、ここまで膨らむか!と突っ込みを入れたくなるほどです。人肌まで上げたらおそらく……。もう少し涼しくなって来て、燗が恋しい季節になったら、ぜひ試してみたい一本です。
しかし、オススメは完全に冷酒です。綺麗な甘味でスルスルと飲んでいるときの、奥に見える「なんとなく」の深み。あれはまさに至福です。旨いっす。
本日のあては、タラのアクアパッツアと鶏もも肉の炭焼き。
アクアパッツアは、ダッジオーブンを用意し、オリーブオイルをニンニクで香りづけし、エリンギ、ぶなしめじ、下味を付けた鱈、長ネギ、トマト、ホンビノス貝、日本酒たっぷり、ローリエ、タイム、塩、コショウ。これで15分ほど煮るだけ。
鶏もも肉の炭焼きは、ソミュール液(水、塩、砂糖、みりん、タイム、ローズマリー、コショウ、ニンニク)にフォークでプスプスした鶏もも肉を4.5時間漬け込み、七輪で焼きました。
鱈の下味が少し薄かったか?、しかし日本酒のアテにはなかなかの出来栄え♪。鶏は完璧な味わい。南部美人とも良くあっていました。
南部美人(なんぶびじん)「純米吟醸」雄町 データ
醸造元 | 株式会社南部美人(岩手県二戸市) |
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使用米 | 雄町50%精米 |
使用酵母 | M310酵母 |
日本酒度 | +6 |
酸度 | 1.6 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 折爪馬仙峡伏流水(中硬水) |
杜氏 | 松森淳次(南部杜氏) |
製造年月 | 2016/07 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,900円(税別) |
購入 | 佐野屋酒店 |
南部美人(なんぶびじん)「純米吟醸」雄町に関するリンク
日本酒ガイド > 岩手県 > 南部美人(なんぶびじん)株式会社南部美人
南部美人(なんぶびじん)「純米吟醸」雄町に関するブログ
南部美人(なんぶびじん)「純米吟醸」山田錦25BY
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