昨晩は愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八無濾過生原酒をいただきました。
二兎の裏ラベルには、二兎は“時間の経過”・“温度の変化”・“空気との触れ合い”により様々な顔をみせるお酒です。とあります。このお酒の製造年月は2019年02月。二兎だけに今回は二度に渡り同じ酒を、時を経て紹介するつもりでしたが、何と一度目の投稿を忘れておりました。
満を持してちょうど二年の生熟成を、二兎の日である2月10日にいただきましたのでレビューいたします。二兎は結構な人気で入手困難です。特に少量生産のこのお酒は、由紀の酒-日本酒談義-突撃隊長のMASAさんにお願いして入手してもらいました。
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八無濾過生原酒 レビュー
開栓は二年前です(笑)。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過らしく僅かに緑黄色で、ほどほどの澄みかたをしています。熟成による黄変はありません。
飲用温度は生熟成ということもあり低目の10℃くらいです。上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。意図的に開栓後に長期熟成させましたが、本当に生だっけ?、香りにヘタリのようなものは感じられません。思わずラベルを確認してしまいました。
含むと、…。旨い♪。時を経たからこその馴染んだ甘味と酸味。ネガティブな熟感がないのは、特徴ある酸の関与が伺えます。素晴らしいバランス。普段の好みは酸をそれと感じさせないことですが、二兎や新政を飲んでいるとその考えを改めさせられます。貫禄すら感じる旨味からの、潔い後半の切れ。この場面変化も秀逸です。
もう一度注意深く含む。この貫禄、時を経ている意外感。これは新年の紫陽花だ。隣に咲いている美しい山茶花すら添え物にしてしまう存在感。何故?6月に開花した紫陽花が半年後にこの状態を保っているのかが不思議だが、咲いた時より増している深み。旨いっす。
新年の紫陽花 2022-01-03撮影
SONY α7Ⅳ
SIGMA MC-11
Carl Zeiss Apo-Sonnar 2/135 ZE
f/4、1/30sec、ISO-100、WB-4150K
この日に合わせたのは、合鴨のパストラミ。粒黒胡椒で覆われた鴨の旨味は、なかなかの兵に感じます。しかしそこは流石の熟成二兎、支えて鴨を昇華させつつ、自身もふっと戻りて顔を出す。お試しあれ。
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八無濾過生原酒 データ
醸造元 | 丸石醸造株式会社(愛知県岡崎市) |
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使用酵母 | - |
使用米 | 愛山48%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 南アルプス明石山系伏流水、誉の水(軟水) |
杜氏 | 片部州光(社員杜氏) |
製造年月 | 2019/02 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,945円(税別) |
購入 | MASAさんにお願いしました |
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八無濾過生原酒のYouTube
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八無濾過生原酒に関するリンク
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