昨晩は愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五をいただきました。
なんと、精米歩合を間違えて発注してしまったために誕生した、備前雄町の三十五パーセント精米の二兎です。それにしても砕米の危険のある雄町を、よくぞここまで磨けたものです。自分の記憶が確かならば、雄町の三十五パーセント精米は※1.「正雪(しょうせつ)」以来か。
そこで少し調べてみました。精米機の技術革新も素晴らしいですね。あの※2.「極聖(きわみひじり)」を醸す岡山の宮下酒造さんが、雄町の15%精米を実現し市販しておられました。一度飲んでみたいものです。ちなみに価格は11万円/1.8L。
二兎も人気が出てきて一部では入手困難です。特に少量生産のこのお酒は、由紀の酒-日本酒談義-突撃隊長のMASAさんにお願いして入手してもらいました。
二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五 レビュー
開栓は三ヶ月前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。ほとんど色はなく、ほどほどの澄みかたをしています。
上立ち香は、穏やかながら心地よくライチを思わせように香ります。この時点で二兎らしいメリハリを連想させてくれます。
含むと、香りからの想定通りのメリハリで、甘味と程よい酸がひじょぉ~に気持ちいい。雄町らしさを探すと、そこは高精白のお酒らしく、雑味なく高密度な印象のラインで楽しませてくれています。後半に少しだけ酸が持ち上がり、後切れを演出。
もう一度注意深く含む。素晴らしい大吟醸らしく、節度を持った幅の中で上下(前後半)に分かれての演出。空気やその湿度まで伝わってくるような美しい緑のリフレクション。本当はどちらが主題なのか?。二兎らしく両方なんでしょうね。旨いっす。
美しい緑のリフレクション 2019-10-18
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 MMJ
f/11、1/3sec、ISO-100、35mm、WB-5000K
この日に合わせたのは、鶏の水炊き。鶏のもちもちも良いのですが、二兎と絶妙にマッチしたのは長ネギ♪。野菜の甘味は出来るだけ塩味は薄めがいいですよね。お試しあれ。
二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五 データ
醸造元 | 丸石醸造株式会社(愛知県岡崎市) |
---|---|
使用酵母 | 協会701号酵母 |
使用米 | 備前雄町35%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 南アルプス明石山系伏流水、誉の水(軟水) |
杜氏 | 片部州光(社員杜氏) |
製造年月 | 2019/08 |
容量 | 720ml |
価格 | 4,445円(税別) |
購入 | MASAさんにお願いしました |
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二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五に関するリンク
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